電子カルテ

運用開始しないと見えないこともいろいろある。。。

2月1日になんとかスタートを切ったうちの病院の電子カルテですが、デモや事前の練習、リハーサルなどで業務の流れを想定しながらいろいろ準備していましたが、実際の現場で動かしてみないとわからないことがいろいろあります。 これまで電子カルテやオーダ…

いよいよスタート

今年度中の稼働が補助金をもらう一つの条件でしたので、無事2月1日にスタートでき、正直ほっとしたところです。稼働前日にネットワーク物品や電源が足りなくて、大慌て。プリンターのネットワークも電子カルテ用にIPアドレスを切り替えてもらいましたが、…

稼働まで後35日。

2月1日の電子カルテ稼働を目指して、今月半ばから操作練習が開始となりました。これまでにずっといろんなベンダーさんの電子カルテを触ってきているのですが、まあ医者のやる部分は大した差はなく、基本的にキーボードから所見を入力できて、クスリと注射の…

みんなが気に入るシステムは難しい・・・

もうベンダーは決まり、仕様の変更もこれ以上は無し、後はものがやってきて操作方法練習・・・という時期になって最終候補に残った「もうひとつのほうが良かった・・・」みたいな話が出てきたり。それぞれの電子カルテに優れている部分、見劣りする部分があ…

次の難問は・・・

来春までの電子カルテ導入を目指し、頑張らないといけないかもしれないけれど、雑用の中で後回しにしてしまったり。。。 そんな中で一つの難問が。3年近く前(今調べたら、2010年の1月)に厚労省の検討会報告書が出ていますが、処方箋の書式の変更に関する問…

カルテの電子化で何を目指すのか(その2)電子化のメリットはなにか

電子カルテを導入するメリットは一体何か、を明確にしないまま、なんとなく導入するとエライ目に遭うことは、これまでに自分でも経験してきました。周りでもいろいろ悲惨な話が転がっています。大抵が大きな病院ですが・・・ うちの病院にとって、電子化の一…

カルテの電子化で何を目指すのか(その1)電子カルテは医者の仕事を減らしてくれない。

医療情報が電子化されることのメリットとして、医師が期待することの一つは自分の行なっている医療の臨床データの蓄積に役立てること。各種学会の専門医申請にはこれまで経験した症例の報告や経験した症例数などいろんな基準がありますし、1年間でどういっ…

周辺システムで再び悪戦苦闘中

先日ようやく決定した電子カルテ。今回導入する電子カルテはリハビリテーション専門病院に特化したものとして実績のあるシステムです。 http://www.mbtec.co.jp/rehabili.html このシステムは看護部門やリハビリ部門といった部門システムにわかれていないで…

ワーキンググループ

前勤務先の電子カルテ導入では20以上のワーキンググループが作られました。処方、リハビリ、栄養、外来といったワーキンググループのメンバーとして会議を繰り返しておりました。電子カルテ導入でもっとも重要なことはその業務フローが大きく変化するとい…

処方箋の書式ってもう変えてるんでしょうか?

数年前に日本の処方箋の書式を欧米と同じに変更するという厚労省の通達がありました。内服薬の量を一日量から一回量に変更するというものです。例えばこれまでボルタレン(25)を朝昼夕の食後に1錠ずつ服用する場合には、 ボルタレン(25) 3錠分3毎食後 という…

病棟に配置する端末の適正数はいくつか。

何台のクライアント端末を病棟に配置するのかということは、導入コストにも響いてくる重要な問題です。電子カルテ導入ハンドブックとかをみていくと、日勤の看護師数と同じだけの端末を病棟に配置する、なんてことが書いてありますし、以前見学に行った某公…

高機能か、過去の実績か、それともあくまで「値段」・・・

デモが終了し、最終的な選択をしなければなりません。どのベンダーがどんなだったのか、何個もみているうちに訳がわからなくなってしまうこともあります。概算で出してもらった見積りはほぼ横並びだったので(富士通さんは想定する端末数が他よりもはるかに…

電子カルテ選定における全体デモの有用性は?

今回の電子カルテ選定のために4社のデモを見せていただいた。各部門のスタッフもメモを取りながら熱心にデモに参加し、それぞれの電子カルテの特長などを把握するように努力してくれていました。ただどうしても一方的に「電子カルテで可能なこと」、「我社…

デモ(2012)その3 エムビーテック

回復期リハ専門病院で多く使用されている電子カルテであるエムビーテックのリハビリテーションSynapse。導入病院での要望に応えて機能アップが徐々に図られているようで、ホームページ上にある画面イメージからはさらに機能がいろいろ盛り込まれ、そのぶん画…

デモ(2012)その2 ワイズマンER + タック リハビリテーション支援システム

ワイズマンさんは、この2年間ずっと定期的に連絡をくださり、いろんな情報交換をしてくださっていました。当院の状況から病棟のレイアウト、患者の構成やスタッフの人数まで知っておられます。今回のデモにはリハ専用の端末1つと全部門が見られる端末2台…

デモ(2012)その1 富士通EGMAIN-LX

これまでもいつもお世話になっているところを中心にデモをしてもらうことにしました。電子カルテの選定、導入のために委員会を立ち上げ、各部門からメンバーを選出しましたが、電子カルテに触ったこともないというスタッフも多いので、デモは時間の空いてい…

補助金決定、電子カルテ導入へ

なかなか決まらなかった電子カルテの補助金も減額されながらも決定し(この減額が案外キツイけど)、この春からいよいよ本格的に電子カルテ導入へ向けて始動。5月の連休前に補助金申請の書類を県に提出しました。電子カルテ導入では単にカルテを電子化すると…

その後の停滞、おしどりネット参加。

すぐに出ると思っていた地域医療再生基金による電子カルテの補助金がそのままとなったために一度(個人的に)盛り上がった電子カルテ導入はいったん小休止となりました。学会での展示を見たりしつつ情報収集を継続。この間に鳥大との電子カルテの地域連携シ…

デモ(2010)その4 エムビーテック リハビリテーションSynapse

2年前のメモと記憶に基づいた、思いっ切り主観と偏見に満ちた感想です。。。。 エムビーテックは、リハビリテーション病院と透析クリニックというかなりニッチなところに絞り込んだ電子カルテを出している会社。回復期リハ専門病院として全国的にも有名な初…

デモ(2010)その3 ワイズマンER

2年前のメモと記憶に基づいた、思いっ切り主観と偏見に満ちた感想です。。。。 うちの法人の介護部門には、ワイズマンの介護システムが入っています。鳥取県内のケアマネ事業所の大半もこれを利用しているとのことです。ここの電子カルテER(名前は救命救急…

デモ(2010)その2 CSI MI・RA・Is

2年前のメモと記憶に基づいた、思いっ切り主観と偏見に満ちた感想です。。。。 NEC系の中小病院向け電子カルテは関連会社のCSI。うちの病院にはレセコンメーカーの三洋メディコムさんがデモにこられました。(おそらく、うちの事務さんから電子カルテ導入の…

デモ(2010)その1 富士通EGMAIN-NX

2年前のメモと記憶に基づいた、思いっ切り主観と偏見に満ちた感想です。。。。病院向け電子カルテシェアトップの富士通さん。島根県では県立中央病院、松江市立、安来市立など多くの病院で採用されています。私が勤務していた頃は松江赤十字病院も富士通の…

デモ(2012)その4 日立メディコ

日立メディコさんの中小病院向け電子カルテは「OpenKarte」というWeb型。サーバーはローカルにおきますが、院内LANに接続されたクライアントはInternetExplorerを用いて電子カルテにアクセスするというスタイルです。クライアント側の端末には電子カルテのア…

電子カルテ導入前の状況2

将来的に電子カルテ化は必須と考えていましたが、その投資に見合っただけの成果を得ることが可能かどうか、が大きな課題でした。急性期病院が導入している電子カルテでは導入に数億から10億円、さらにメンテナンスコストが年間1億以上などと言われていま…

電子カルテ導入前の状況1

5年前、今の職場にやってきました。カルテは紙のままでしたが、リハだけは部門システムのリハメイトが稼働。医事課にはレセコンが動いており、院内の各部署には院内LANがすでに敷設され、法人内はグループウェアのサイボウズで情報共有可能、リハ実施計画書…

電子カルテに欠けていると感じていたこと

電子カルテは、その患者さんの医療情報をデータベース上に記録し、それを閲覧、更新していくことで成り立っているものです。これまで紙の上にアナログな情報として文字や絵が記載されいたものをデジタルデータとして保存していくことで成立しています。この…

リハビリ専門病院の電子カルテの必要性について考える2

これまでの病院で使用してきた電子カルテの構造は、急性期病院の業務のフローに基づいて設計されているとおもいます。基本的にすべての仕事のスタートは「医師の指示」からスタートし、医師の指示を迅速に正確に各部門に伝達し、正確に実施可能とすることが…

リハビリ専門病院の電子カルテの必要性について考える1

振り返ってみると、大阪の病院の時も、松江日赤時代も、オーダリングシステムや電子カルテ導入の委員をしていました。その前に仕事をしていた大学病院も含め、全て急性期を中心とした総合病院であるのに対して、今回電子カルテ導入を目指しているうちの病院…

電子カルテ導入記

地域医療再生基金による電子カルテ導入への補助金。すったもんだがありつつ、ようやくうちの病院にもやってきました。当初は1病床あたり75万円(の半額)という助成額が予定されていましたが、いろいろ紆余曲折あり、45万(の半額)へと4割カットに。48床の…