補助金決定、電子カルテ導入へ

なかなか決まらなかった電子カルテ補助金も減額されながらも決定し(この減額が案外キツイけど)、この春からいよいよ本格的に電子カルテ導入へ向けて始動。5月の連休前に補助金申請の書類を県に提出しました。電子カルテ導入では単にカルテを電子化するということだけでなく、仕事の流れ、情報の流れ、人の流れを根本から見直すことが必要となります。ここを疎かにすると悲惨なことになることは、各地でいろいろ目にしてきました。従来の自分たちの仕事の流れに合わせるようにソフトウェア側を改修すると、莫大なカスタマイズ費用と時間を要します。最近の電子カルテベンダーはどこも合言葉のように「ノンカスタマイズで・・・」と言ってこられます。数で売る時代になり、一つの病院あたりの価格は競争の激化とともに下落し、その後の保守費用も考慮するとできるだけその病院のみのカスタマイズというのは避けたい(カスタマイズ部分の保守も大変なので)というのが正直な所でしょう。実際、ちょっとした改修をしただけで、全然関係ないところが突然動かなくなるとか、速度低下で使い物にならなくなるということを前病院の電子カルテで嫌になるほど経験してきています。(処方箋に麻薬の警告がでるようにしてもらったら、翌日からリハビリシステムのレスポンスがおかしくなったり・・・)となると、その標準、ノンカスタマイズの状態でこちらの望むカルテとなっているかどうかがキーポイント。通常の病院では最重要ポイントになる外来の運用とか、処方、注射といったあたりの使いやすさはほとんど無視して良いという変わった病院なので、チェックしなければならないポイントも通常の病院とはちょっと違うのですが・・・