デモ(2012)その1 富士通EGMAIN-LX

これまでもいつもお世話になっているところを中心にデモをしてもらうことにしました。電子カルテの選定、導入のために委員会を立ち上げ、各部門からメンバーを選出しましたが、電子カルテに触ったこともないというスタッフも多いので、デモは時間の空いている人はみんな参加というスタイルに。参加人数は50人を超え、全職員の半数近くが参加してくれました。
第一弾は富士通さん。2年前に触らせてもらったNXではなく、新バージョンのLXを持ってこられました。200床クラスの病院までを対象とした基本的にノンカスタマイズで導入するというものですが、以前に見せてもらったNXや松江で使っていたEXの時代の操作上の不満、クレームをつけていた所に修正が入り、個人ごとに好みの画面を作り込めるという機能や、個人ごとのメニュー、セットオーダー、クリティカルパス機能など機能も充実しており、根幹部分はわかりませんが、ユーザーインターフェース部分については確実に進歩してきているのを実感しました。
かつては、そのパーツごとに画面設計が異なり、あるところではオーダーを決定するのにあるところでは「保存」、ある画面では「決定」、そして別の画面では「終了」とバラバラな上、そのオーダー確定のボタンの位置も右上だったり、右下だったり、さらには「終了」を押すとそこまでの入力が全て消えてしまうという画面もあったりと、一度スティーブ・ジョブズに弟子入りしてGUIの勉強しなおしてこい!!と叫んだあの頃よりはずっとマトモになっていました。
しかし、そのデモを見たうちのスタッフの感想は・・・「なんか機能がありすぎて難しそう・・・」「うちには必要ない機能ばかりと思った・・・」とかなり否定的な意見が多く聞かれました。この原因を考えてみると、

1.同じことを行うのにいろいろな入力手段でできるようになった。デモではそれを立て板に水のごとく、操作してみせてくれたが、逆に混乱して「たくさん操作して大変そう」という印象を与えてしまった。
2.メインターゲットは看護とリハスタッフであるのに関わらず、医師の操作画面の説明が延々と続いたことで、実際の仕事との関連性を見出すことができなくなり、その操作の意味が不明確になってしまった。

電子カルテ操作のデモの専門の方が来られてのプレゼンテーションでしたが、リハビリテーション病院の電子カルテ導入に対するデモはきっとしたことがなかったのでしょう。リハと看護の連携といううちの病院のもっとも重視する部分がみえてこなかったのは残念なところでした。