病棟に配置する端末の適正数はいくつか。

何台のクライアント端末を病棟に配置するのかということは、導入コストにも響いてくる重要な問題です。電子カルテ導入ハンドブックとかをみていくと、日勤の看護師数と同じだけの端末を病棟に配置する、なんてことが書いてありますし、以前見学に行った某公立病院では外来には医師用の電子カルテ端末の他に外来についている看護師用にもう一台ずつ配置なんていうところもありました。リハビリテーション記録や看護記録も全て電子的に保存するためには、入力できる端末が不足して「待ち」時間ができてしまうことを避ける必要があるという観点から見ると確かに日勤の看護師数、勤務するリハセラピストの数を満たす台数を配置すれば安心ですが、そうやって配置されたPCが実際の病棟でどうなっているかといえば、専用の台車に載せられたノートPC が塊になっておいてあるという風景をあちらこちらで目にします。看護師用のPDAなどの携帯端末が流行したこともありましたが、これも使い勝手や故障率、端末の価格の高さの割りに機能が低いなどから評価はもうひとつという印象です。
看護業務の大半が点滴などの医療処置であれば、リアルタイムでベッドサイドで実施入力を行うために看護師の数だけノートなり、PDAなりの端末が必要となる可能性は否定しませんが、現場を見る限りではやはり過大投資となっているのは間違いないでしょう。ずっとスクリーンセーバーを動かし続けているということは電力消費も馬鹿になりませんし。
うちの病院のようなリハ専門病院での適正数となると、さらに難しい問題です。民間病院は、いくらでもジャブジャブとお金を使っても良い公的な病院と同じ事はできません。誰か1日平均の各スタッフごとの端末占有時間に関するデータとか持ってないですかね。。。