デモ(2012)その2 ワイズマンER + タック リハビリテーション支援システム

ワイズマンさんは、この2年間ずっと定期的に連絡をくださり、いろんな情報交換をしてくださっていました。当院の状況から病棟のレイアウト、患者の構成やスタッフの人数まで知っておられます。今回のデモにはリハ専用の端末1つと全部門が見られる端末2台の計3台のデモ機を持ってきてくださいました。
タックのリハ支援システムは現在当院で使用しているリハメイトと比較して、いろんな機能が組み込まれていました。後発としては当然ともいえそうですが、よくライバルの弱点というか、使用者の不満なポイントを把握しているようで、リハの主任クラスには好印象でした。特に目を引いたのはiPadの導入。従来からあるWeb参照機能を拡張して、リハビリの予約や実施記録をモバイル端末のWebブラウザを用いて可能としているところにMacオタクとしては心を動かされました。狭いリハ室にたくさんのPCを置くのは非現実的ではありますが、業務のフローを考慮すると実施入力が可能な端末が多いほうが良いのは間違いない所。この他にも役所への申請書類に必要な各種データを出せる統計処理の機能も充実していたのも印象的でした。
電子カルテ本体も2年前に見せてもらったところから大きく進歩していました。至れり尽くせりの医師サポートは以前と変わらず、看護についても最近注目されているNSTや褥瘡リスク患者、転倒リスク患者などをリストアップしてフォローできるなど従来の電子カルテでは困難であった、ある一定の基準を満たす患者のリストアップが可能となっているところが印象的でした。例えばこの1ヶ月間にアルブミン3以下の入院患者といった形での患者のスクリーニングが検査室の部門システムではなく、病棟の看護が使う普通の電子カルテ端末から可能となっているのは実際の仕事を想定するとかなり役に立つ機能ではないかと予想されます。
各部門への丁寧な説明、分厚い説明資料も含め、デモの充実については今回のNo1はワイズマンであったことは間違いないと思いました。