稼働まで後35日。

 2月1日の電子カルテ稼働を目指して、今月半ばから操作練習が開始となりました。これまでにずっといろんなベンダーさんの電子カルテを触ってきているのですが、まあ医者のやる部分は大した差はなく、基本的にキーボードから所見を入力できて、クスリと注射のオーダーが出来れば良いのでまあなんとかなるというのが正直な所。いろんな電子カルテやさんが強調されるほど操作性の差で苦労することは無いです。せいぜい慣れればなんとかなるレベルです。
 問題は、その医者の指示をだれがどのタイミングで受けて、どう処理して、その内容をどのようにしてカルテに入力していくかという部分。そして各種文書や評価用紙などをどのレベルまで電子化していくかという見極めです。急性期なら心電図の電子化とか、細菌検査や病理検査の電子化なんていうところも当然必要になるとおもいますが、うちでは病理は開院以来「そんなオーダーしたことあった?」という状況です。心電図以外にも脳波とか聴力検査とか電子化にはそこそこ労力とコストがかかるけれど・・・というものはいろいろ転がっていますが、すべてが回復期で検査は包括となっている中でそんなところにコストはかけられず。あっさり「紙のまま」にしていこうと決心。患者さんのサインをいただく必要のある書類は「紙」を残すことが義務化されている(アメリカでこの話をしたらナンセンスと言われました)ので、このあたりは割り切ることにしています。
仕事の流れを文書化していくと「定期」「臨時」「緊急」など場合分けがどんどん細分化されていき、「休日、夜間で検査技師が居ないとき」とか「栄養士が休んでいる時に急に食事を変更するとき」とかストーリーがだんだんマニアックになってきたり。
 ただ、今回の電子カルテ導入で一番良い所は、うちのスタッフがマジメに操作研修をしてくれていること。これまでの病院での電子カルテ導入では稼働直前までほとんど練習しないで、稼働してから文句を言ってくる人が多くて困っていたのに比べると忙しい仕事の合間を見つけて操作を一生懸命覚えようとしてくれているのに正直感謝。(それでも稼働したら「わかりませーん!!」と言われるとは思っていますが)
 その操作研修と並行して、まだちゃんと作りこめていない各種マスターの入力をしています。今日は当直なので、「処置マスター」を編集中。他病院のものをベースにして修正中です。うちでは使わない項目をひたすら削り、使用頻度の高いものを上位に移してスクロールをできるだけ減らし・・・煮詰まってきたので、ちょっとネットの世界に逃げ込んでます。