カルテの電子化で何を目指すのか(その2)電子化のメリットはなにか

電子カルテを導入するメリットは一体何か、を明確にしないまま、なんとなく導入するとエライ目に遭うことは、これまでに自分でも経験してきました。周りでもいろいろ悲惨な話が転がっています。大抵が大きな病院ですが・・・
うちの病院にとって、電子化の一番重要なことは、医療情報の共有化。院内のどの端末でも患者さんの医療情報にアクセスできること。医師記録、検査データだけでなく、看護記録やリハビリ記録までが全て共有できることです。日々の仕事の中で、それぞれが治療やケアを行って記録した情報がこれまでは同一部署内でしか活用されていない(ひどい場合には個人的な記録になってしまっている)のが、否応なしにみんなの目にさらされる環境が作られます。何を考え、何を目標にしているのか、あるいは他部所で何が行われているのか、これまでは申し送りで行われていたことしか伝わらなかったものが、もっと伝わりやすくなるチャンスにしたいものです。
そしてこの機会にやらなければならないのが業務の整理。無駄に費やされている非効率な部分を洗い出して、業務の流れそのものにメスをいれたいと思っています。今のままの業務をそのまま電子カルテ運用に当てはめようとしないことが重要。この考えが全体に行き渡るや否や。。。