伴奏のピアノは大変だと思った

今回のコンクールの雑感。
僕が学生時代のコンクールでは、伴奏のピアノも生徒がしてましたが、この数年見に行く子供たちの合唱コンクールではどの学校も学生によるピアノはほとんど見ることがなくなりました。合唱曲も難しくなっているのと同時にきっとピアノも難しくなっているんだろうなあ・・・なんてことを思っていました。
今回のコンクールで印象に残ったのは出雲一中のピアノ。県大会では昨年斐川西のピアノ伴奏に来られていた鈴木あずささんが顧問の浜崎先生の異動とともに出雲一中に。ピアノ伴奏というよりは合唱と対等なんだろね〜という感じの演奏だったのですが、その時も本番当日の朝に来られてそのまま本番だったとかいう話を聞いて、そんなので合わせる合唱も大変だなあ・・・と思ってました、一昨日の中国ブロックコンクールではまた違った男性のピアニスト。「よくあんなに手が動くもんだ」と感心するような曲を弾いておられましたが、合唱の声の大きさとバランスを欠いた印象。観客席最後方にいたせいなのかもしれませんが、ピアノだけが響き渡り、合唱が聞き取れなくなる感じに。
あの曲のピアノ伴奏にはスゴイ技術が必要なのかもしれませんが(僕の想像をはるかに超えた世界・・・)、本番に来ていきなりだと合唱とのバランスをとるもの難しいんじゃないかと。ただでさえ日本語の詩が聞き取りにくい感じの作品が余計にわかりにくくなってしまったのではないでしょうか。歌との呼吸というか、タイミングというか、そういうものが合唱の伴奏には必要な気がします。かつて高校時代、「先生の指揮は見るな、織奥(ピアノ伴奏していた同級生)のピアノの音に合わせろ」が合言葉でした。ぶっつけ本番で合わせるのはスゴイですが、細部のニュアンスというか、表現を詰めていくにはそれでは難しいんじゃないの?と思った週末の出来事でした。