Nコン中国ブロックコンクールへ(前編)

朝5時おきで松江を出発し、広島の廿日市で開催される中国ブロックコンクールへ。今年で5年目のさくらぴあへの日帰りツアー。片道約3時間半程の道のりです。今年度中には三次まで高速道路が伸びて松江から全て高速でいけるようになる予定ですが、今年はまだ途中は国道54号で県境を越えていきます。大きなトラブルなく開演の1時間前に着きましたが、すでに観客の行列が伸びていました。先頭にはうちの次男の幼馴染のご両親が並んでおられました。
各校一人ずつのビデオ係を昨年に引き続き引き受けていたので、この行列とは無関係に生徒たちと一緒に開場前のホールへ。赤いゼッケンをつけてビデオ機材とともにホール1階の一番後ろの通路に行き、三脚を立てて準備完了。昨年は全ての学校の演奏を撮影できましたが、今年は自校のみの撮影を念押しされました。
コンクールには中国5県から各2校ずつの計10校。県ごとのレベルには大きな差があるので、うちの末娘が心配するレベルの学校も(島根なら県大会の前の地区予選敗退レベル・・・)ありました。
島根の2校、山口の2校、広島の安田女子あたりが賞を争うのが例年のパターン。島根県大会では出雲一中が1位、附属が2位通過。中国ブロックの代表は一つだけなので、県大会の結果からの逆転がなければNHKホールにはたどり着けません。
今回のコンクールでの印象は、どこの学校も課題曲「Fight」がイマイチ。自由曲がしっかり歌い込まれ、細部まで気を配って作られている印象なのに比べ、「やっつけ仕事」感が漂います。まあNHKのポップス路線にもいい加減イヤになってきました。それでもこの歌詞の意味も含めた表現がなければ・・・というのが正直な感想です。「ガンバレ」という言葉が連呼されるこの歌、「うつ病の人には聞かせられんなあ・・・」とかバカなことを考えたりしつつも、その一つ一つの「ガンバレ」もそれぞれちょっとずつ違った「色」というか「思い」が込められているのを表現してほしいなあ・・・とか思って。
山口の大内中。人数が少ないながらもしっかりとした男声の音色が印象的でした。ただ歌詞が聞き取れない・・・なんかフレージングが間違っているんじゃないかとか思ったり。
安田女子。ここも課題曲が平板。淡々と歌が進んでいく感じがこのポップスのメッセージを伝えられていないなあ。自由曲は2群に分かれての鈴木輝昭作品。きっと良い作品なのでしょうが、なんか叫び続けている感じで、好みではないのです。ゴメンナサイ。
出雲一中。県大会ではわが附属を上回っていた出雲一中ですが、この日はピアノに負けて歌が聞こえてこない・・・県大会とは伴奏のピアニストが変更になっていましたが、このピアノがデカすぎるのか。ネットで名前を検索するとどこかの国際コンクールでグランプリとかを取ったピアニストのようですが。なんか彼のコンサートだったの?とか思う場所も。自由曲は僕にはなんという歌詞なのか聞き取ることも困難なようわからん曲に合唱と噛み合っているのかよくわからんピアノ。県大会と比べても「スゴイ」と思わせるものが客席の最後方までは来なかったなあ・・・という感想でした。
山口の川西。かつてお兄ちゃんたちが全日本合唱コンクールの中国コンクールでまさかの敗退をした学校。全日本の方には90人くらいの巨大合唱団でやってきますが、人数制限のあるNコンで課題曲は混声、自由曲は女声合唱という組み合わせ。そんなに悪くないと思ったのですが、ここは選外(奨励賞)。
最後に登場したのが、島根大附属。ここまで9校の演奏の間、立ったままでひたすら待ち続けてました。活動紹介では、部長さんが途中で詰まってしまうまさかの展開でした。30年前にNコンで僕が学校紹介をした時にも噛んだので、今回は良い兆候と思い込むことに。(これが、松江北高は全国で初の優良校(今で言えば銅賞)になった記念すべき年)
今年の附属。昨年に比べると仕上がりが明らかに遅く、松江地区予選の時は一体どうなることやら・・・というのが正直な所でしたが、県大会、そして今回の中国ブロックコンクールと一気に伸びてきているのが実感できました。特に男声が聞こえるようになってきたのがまず重要なポイント。完全に女声に圧倒されていたのとは大違いです。とは言え、特に高音で地声で叫ぶような感じになってしまうところがまだ気になりました。ソプラノも県大会時には感じにくかった「迫力」を見せてくれるようになってきた感じ。2日前のホール練習の時のほうがもっと良くなっていたと思ったと思ったのは耳が「思い出は美しすぎて」状態になっているせいではないかと。。。

うー、睡魔が襲いかかってきた・・・オヤスミナサイ・・・