リハ医療の今後のことをいろいろ考えた2日間(その4)

一昨日、回復期の診療報酬改定説明会の終了後、うちの通所リハの責任者とともに霞ヶ関南病院の見学のために電車を乗り継いで川越市へ。これまで斉藤正身先生には何度も山陰に講演に来て頂いており、そのたびに一度見学させてくださいとお願いしていましたが、なかなか実現できませんでした。ちょうど良いタイミングで東京出張が入り、ようやく長年の希望が叶いました。




病院見学の前に川越の町並みを案内していただきました。小江戸と呼ばれる蔵造の家。蔵の中で人が暮らしているという構造はなかなか想像を越えた形です。観光として見ると興味深いで済みますが、患者さんの自宅復帰のための住宅改修の対象となると、いろんな制約が大きかったり、土壁で手すりが簡単にはつけられなかったりといろいろ苦労も多いとのこと。更には観光客その他の渋滞で通所の送迎や訪問リハが遅れたりと大変なことが多いという苦労話も聞かせていただきました。
車で市内中心部から少し走ったところにある霞ヶ関南病院へ。
昔から楽しみにしていた場所へとうとうたどり着きました。


これが病院の中とは思えない、天井はガラス張りのテラスのような雰囲気の廊下。その横には街角のカフェのようなお店が。
並びの職員の方も食べられる食堂も普通のレストランのような趣です。


いろんなアイディアなどが院内各所に展示されています。





今回の見学のメインテーマでもある、通所リハの見学。

最後にランチをご馳走に。美味しかったです。

そのアイディアやバラエティ豊富なサービスは長年デイケアを行ってきた歴史と経験の賜物なんだろうと改めて実感しました。患者さんにいろいろ自発的に動いてもらうというコンセプトは、今後地域包括ケアの時代に単に誰かにしてもらう、公的サービスを受けるという受動的な形でなく、利用者も自立性を高めなければならないというこれからの時代、目指していくものの一つではないかと思いました。
回復期リハ後の維持期リハの重要性を改めて認識できました。