回復期リハ病棟はどうなっていくのか その3

今回の改定を語る上では、回復期の中ばかりを見ていると失敗する可能性があります。回復期を取り巻く環境が大きく変動しているのが今回の改定の大きな特徴といえるのではないかと。
まずは、同じポストアキュート部分を担う亜急性期の変化です。これまでは病室単位であったこと、一般病床のうちある一定以下の割合のみの病床しか亜急性期にできなかったのが、今回は病棟単位となります。小規模の病院では病院全てを亜急性期とすることも認められました。回復期リハ病棟が担うべき患者さんと亜急性期病棟が診る患者さんとの間には重なる部分がありますので、今回の改定で亜急性期のベッドがどうなるかによって、回復期リハ病棟の病床稼働率への影響が出てくる地域があるのではと想像しています。これまでは患者さんを紹介してくれる側であったところが突然、他病院から紹介を受ける側へと変ってしまう可能性が今回の改定で発生する可能性が十分にあります。地域に新規参入する回復期の病棟のみならず、これら亜急性期の動向にも十分な注意を払っていく必要があるでしょう。