回復期リハ病棟はどうなっていくのか その2

今回のリハビリテーション関連の変更で、大きく影響してくる可能性があるのが、廃用症候群に対するリハの取扱いです。

廃用症候群に対するリハビリテーションにおける対象患者の明確化や評 価の適正化等を含め、疾患別リハビリテーション等の適切な評価を行うため に必要な見直しを検討する。

という記載と、昨年実施されたアンケートの内容などからみても、他の疾患別リハビリで扱うべきものは廃用とさせない、という流れと予測します。世の中には入院患者の全てが「廃用症候群」というような回復期リハ病棟もあるとのことですし、なんでもかんでも廃用という言葉の乱用が問題となっていますので、こういった締め付けというか規制がかかってきたのは自業自得とも言えます。ただ、リハビリテーションを必要とする患者さんの一群にはこの廃用症候群というべき人々がいるのは間違いありません。
現在、回復期リハ病棟の対象疾患として「術後や肺炎後の廃用症候群」がありますが、この廃用症候群の対象となる症例に対して今回の規制に対する対応として急性期病院ではそれぞれの病態ごとの疾患別リハビリが実施されていた場合(心臓の手術後で心大血管リハを実施していた、など)、この症例を回復期リハ病棟で受け入れた後、「廃用症候群」としてリハビリテーションを実施できるのかが少々心配な所です。QandAなどでこのあたりをきちんとしておかないと、リハを必要とする患者さんが回復期にやってこれなくなるリスクがありそうです。はてさてどうなっていくのか・・・