回復期リハ病棟はどうなっていくのか その1

今回の診療報酬改定では、比較的平穏なもの(あくまで比較的・・・)となるのが回復期リハビリテーション病棟と言えそうです。とは言っても変化はあります。今回回復期リハ病棟関連で変動があるのは「1」の基準。
1.病棟専従医と専従社会福祉士
2.休日加算が包括
3.重症度・看護必要度の見直し
1.についてはこれが「1」の必要要件とはならず、評価の新設ということですから、現在の「1」のさらに上のランクが事実上新設される形になるということもできそうです。以前に専従医要件が外され、専任で良くなった時には点数が100点ダウンしましたが、今回再び専従となることに対してどのような評価となるか
2.の休日加算の包括ではこれまでの加算分がそのまま基本点数に追加される形になれば嬉しいですが、ちょっと下げられたりなんてことも過去にはあったような・・・
3.の見直しがどのようなものとなるのか。今回看護必要度については、急性期病棟用ということで、項目の見直しが行われていますが、この見直しが回復期リハ病棟の重症度を測定するのに適したものかといえば、そんなことは全然ない訳で、根本的に回復期を評価するような項目への見直しが一番の希望ですが、そういう論議がこれまでの中医協ではまったく行われていないので、どういう形なのかと情報をいろいろ探していましたが、
http://www.cabrain.net/management/article/newsId/41832/page/1.html
の記事の中で、「重症患者15%以上」の基準の引下げの方向で検討するという記載を見つけました。
今回の改定では、血圧測定5回以上、時間尿量測定、喀痰吸引の項目が削除され、抗癌剤の内服、麻薬の内服、貼付が基準に追加されます。15%が下げられるとすると現実的には10%といったあたりでしょうか。過去の「重症患者」がどういった症例であるかを分析する必要がありそうです。