平成26年度診療報酬改定の基本方針(案)を読みつつ。。。

昨日の社会保障審議会の資として平成26年度診療報酬改定の基本方針(案)がアップされています。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000030974.pdf
この中身は概論というべきものですが、例年の診療報酬改定の各項目は、この方針案の項目のいずれかに関する項目として説明されて行くことが大半ですので、今後の話の方向性を見て行く上では重要なポイントがここにあると見ることが大切だったりします。
基本的には、「医療機関の機能分化・強化と連携を進め、病床の役割を明確化した上で機能に応じた 充実を行うとともに、急性期を脱した患者の受け皿となる病床、主治医機能、在宅医療等を 充実」するという社会保障と税の一体改革の流れで進んで行くのは確実。一方で「消費税引上げ財源を医療の機能強化に充てるに当たっては、国民の理解が得られるよう、 医療の機能強化とともに、医療の効率化に取り組むべき」ということは、そう簡単には報酬はあげないよ。という風にとれそうです。

重点課題から探っていくと、
高度急性期、一般急性期については、中医協論議されているような方法で7:1に対する基準の強化がおこなわれるのは確実。さらに早期リハビリテーションの実施に加算が付く感じ。病棟専従配置の有効性に関する資料が中医協で上がっていたこともありましたので、急性期でもセラピストの専従配置が求められるかも。
維持期については、一般病棟での特定除外制度の廃止がほぼ既定路線となっているので、それらの患者さんを維持期の療養病棟が受け入れられるようにするような方向性でしょうか。
回復期については、今回の論議の大半は亜急性期病床に関することで終始しています。これまでの亜急性期は整形外科の術後を中心とした軽症例が多かったのを、もっと重症もとり、在宅患者の支援をするような方向に持って行こうとしているようです。個人的には一番気になる回復期リハビリ病棟についての具体的な言及はありませんら、充実が求められる分野の一つとして、リハビリテーションが今回の改定でも盛り込まれています。これが単に急性期リハ拡充だけとなるか、回復期リハまで広がるかは今後の注目点です。