今日の中医協

今月に入り、中医協の開催頻度がましています。なんとかフォローはしていますが、なかなかこのブログの更新まで追いつかないのが正直なところ。公私共に雑用に追われている毎日です。
 今日の中医協総会の議題、入院医療その3
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12404000-Hokenkyoku-Iryouka/0000029268.pdf
は、主として急性期医療のなかでもICU,PICUといった集中治療室に関連するもの。これまでのICUの基準よりもハードルを高くした上位基準または、加算点数という形でより充実した施設を評価しようということのようです。
議題として上がっているのは、
1急性期を担う病床・病棟の評価について
1)特定集中治療室管理料(ICU)の評価について
2)新生児特定集中治療室管理料(NICU)の評価について
3)新生児特定集中治療室管理料等の要件について
4)小児特定集中治療室管理料(PICU)について

2病院全体として、総合的に急性期を担う医療機関の評価について
1)総合入院体制加算について

この中で、直接リハビリテーション医療に響いてくる部分はあまりないかと見ていましたが、最後の総合入院体制加算については、微妙に関連がでてくるかもしれません。

【論点】として挙げられているのは以下の2点。

○ 総合的かつ専門的な急性期医療を担う医療機関の評価について、救命救急医療(第三 次救急医療)として24時間体制の救急を行い、精神病棟等の幅広い診療科の病床を有す るとともに、人工心肺を用いた手術や悪性腫瘍手術、腹腔鏡下手術、放射線治療、化学 療法および分娩件数等に係る一定の実績を全て有する医療機関に対し、より充実した評 価を行うことについて、どう考えるか。
○ また、これらの一定の実績を有する医療機関については、急性期医療を担う医療機能を より充実させる観点から、亜急性期入院医療管理料及び療養病棟入院基本料等の届出 は不可としてはどうか。

論点2つ目に挙げられているのは、院内完結型ではなく、地域完結型へと舵を切っていることを示したいということかもしれませんが、今回拡充が予想されている亜急性期医療の部分へ、この総合入院体制加算をとるような「急性期病院」は関与しちゃダメよ、ということ。「急性期」で生きていくと決断した病院は、「急性期医療」のみに特化して行きなさいということでしょうか。

救急医療を行っている場合にどうしても入院期間が長期化してしまう症例が多くなりますが、これらを自院内にではなく、地域の連携施設へ移行するようなシステムにしなさいということだとその意図を推測します。