県庁おもてなし課

このところ、有川浩作品を読みまくるといういつになく流行に乗った読書をしています。
今週末に映画が公開されるという「県庁おもてなし課」は、まだ電子書籍で読めなかったので、平積みになっていた文庫本を購入。
いろんな意味で考えさせられるお話でした。(ベタな甘々ラブストーリー展開はすべて無視した上で)
僕の場合、どうしても医療分野に置き換えてこの「県庁」、「お役所」というものを見てしまいます。場当たり的な各種計画は、どこか他所の自治体でもやっているような事例のオンパレードだったり。
この2、3年春になると県民ホットラインという島根県のHPから県にたいして意見を投稿できるページから「公立病院改革プラン」に関して意見を挙げていましたが、今年は止めました。決して県内の公立病院の改革が順調になされているからではありません。何の危機感も無く、「改革」と言えるような施策はなにもせず、プランに載せた計画が未達でもそれをどう解決するのか、という新しい方策は報告書にはまったくみられず、さらにたちが悪いのは、この平成25年5月の時点で、平成23年度の評価が公開されていない病院がいくつも。。。この無力感が今年の投稿熱意に水をさしたかたちです。
その筆頭として松江市立病院をみてみると、評価が公表されているのはH22年度まで。その公表されている資料では、改革プランの達成状況を数字として示しているだけで、なぜうまくいかないのかということさえまともに出ていない状況。
改革プランでは、H23年度には経常収支が1億6000万円の赤字となることになっていますが、公営企業決算報告をみると4億5000万とその赤字額はおよそ計画の3倍。ちなみに収入98億あまりのうち、入院収入が58.5億、外来21.7億。それ以外の大半は税金そのによっていることになります。民間からみるとため息の出そうな話です。
そしてH24年度にはこれらの税金分があるとは言え、黒字化することにプラン上はなっているのですが。はたしてその結果は如何。
いわゆる2025年問題へ向け、おおきく医療を取り巻く環境が変化していこうとしている中、2年前のことさえ公表されず、その改革が進んでいるのかさえ、住民に示されないまま、どうにもならないところまで行ってしまうのか。。。
written by iHatenaSync