体罰、イジメ、自殺、そしてそれを報道するマスコミ・・・

体罰を受けたことが原因で大坂の高校生が自殺をしたというニュースがテレビ、新聞で報道されています。このマスコミの取材を中心とした情報やワイドショーのあんまりきちんと考えているとは思えない「コメンテーター」のしゃべりが世間にあふれている今日この頃です。自殺といえば、ちょっと前は滋賀のイジメ関連が盛り上がっていたのですが、マスコミ的にはもう賞味期限が切れてしまったようで、ほとんどその後は無視されているような。滋賀の知事さんはそんなイジメ問題よりコッカイのほうが大事だったようですし。(あ、それももう辞めたんでしたっけ?新党なるものの賞味期限も最近は短いです。特にオザワさん関連。)
マスコミの報道を元にあーだ、こーだという事の危うさは自分の専門分野ではいつもイヤというほど味わっています。医療系ニュースでいわゆる通常マスコミのニュースでマトモに報道されている確率の低さからみるとこれらの体罰関連報道もどんなものかと思いながら見るべきかも・・・
さらに自殺に関する報道については随分前からWHOの勧告が出ています。


すべきこと

健康に関する事実を提供する際の責任者は、注意深く行動する
自殺か自殺未遂かということだけを報道する
関連する情報だけを、同じページで提供する
自殺に代わる方法を示す
ヘルプラインや各地域の支援機関を紹介する
危険な兆候や、警告サインを知らせる
セルフ・エスチームの向上 (積極的な自己評価は精神的苦悩から成少年を保護し、生活上の困難とストレスに対処することができる)
学校でのいじめと校内暴力の防止 (不寛容から解放された安全な環境の構築)


すべきでないこと

写真や遺書を公表しない
自殺の詳しい内容や、方法を報道しない
自殺の理由を単純化して報道しない
自殺の美化やセンセーショナルな報道を避ける
自殺の名所などの表現を避ける
宗教的、文化的な固定観念で報道しない
断罪しない
精神病に汚名を着せない

一時やたらと起こった硫化水素練炭自殺なども含め、日本の自殺報道がこの勧告に従っているとは言えないなあ・・・