血糖コントロールとカロリーと栄養士さん

血糖コントロールをするうえで、重視されているもののひとつが「カロリー」。過剰なカロリー摂取が高血糖の原因と教育されてきましたし、現在でも主流の考えなのでしょう。このカロリー計算、食物中に含まれる「糖質(炭水化物)」、「タンパク質」、「脂質」の総計から計算されてきます。脂肪は1gあたり、9カロリーとされていますから、脂肪分の多い食品は高カロリー=血糖値を上げるという印象があります。しかし現実には「脂肪」≠「血糖」です。
先日聞いた、某病院での栄養士さんから受けた栄養指導の話。この患者さん、インスリン治療を受けている、慢性腎不全もある方。昼食前に異常にお腹が空くという訴えから、訪問看護師さんが食前の低血糖を疑い、血糖値を測定したら11時過ぎに40台まで血糖値が下がっていたのがわかり受診。その時の栄養士さんの指導はなんと「朝ごはんのパンにバターを塗りましょう」というもの。当然症状が改善するわけもなく、11時過ぎに低血糖時に食べるように購入していたビスケットを大量に摂り、逆に日中は高血糖となっていた・・・あーあ。。。食事前の低血糖の治療法としてバターをすすめるのですか・・・と絶句。
さらに腎不全があるにもかかわらず、食事交換表を使用して、ご飯を果物に変更することまで提案していたとのこと。もう開いた口が塞がらんかった。。。