中学と高校の合唱

昨日の島根県合唱コンクール(連続3つでこの関連のエントリー・・・)で、聴いたのは中学全部と松江北高(あ、開星も一応聴きましたが・・・)。
松江北の合唱部は県内随一の実績を誇る合唱部ですが、この1,2年で部員数の激減に悩み中です。昨年は男女比1:2というステージに出てきた段階で客席にざわめきが起こりましたし、今年はさらに部員の減少傾向に歯止めがかからず、ステージ上に上がったのは20人程に。かつて自分が部員だった頃(要するに大昔)には、60人以上の部員がいたのですが、昨今の受験の厳しさとかいろんなことが合わさっているのかもしれません。
しかし、昨日の北高の、その人数の問題を吹き飛ばすような美しい合唱を聴いて、やはり北高の合唱部はスゴイと再認識しました。
今年の島根大学教育学部附属中学校コーラス部(附属は合唱部じゃなくてコーラス部)の自由曲「水の星」は、ppで丁寧に聴かせていくことが大変重要な曲です。昨年の「苦しみの日々 哀しみの日々」がffで最後盛り上げに盛り上げて終わるのとは本当に対照的です。今回の県コンクールでは、この部分にまだまだ改善の余地があるなあ・・・と思いつつ、結果発表を聞いていましたが、中学の結果発表のすぐ後、高校A一校目の松江北で「そう、こういうふうに附属も歌って欲しい!!」と思う演奏を聴かせてもらいました。北高で歌っている生徒たちの多くは附属のコーラス部のOB,OG。この先輩たちの歌を聴かずに(聴けずに)帰ったことがなんとも残念でした。
中学までの合唱は、顧問の先生の力が本当に大きいものですが、高校からは歌う生徒自らが創りあげていく部分が大きくなってきます。この歌をどうやって表現して、どうやって聴いている人たちにつたえるのか、そういったことを自分たちで試行錯誤しながら創りあげていったものが昨日の歌になったのでしょう。
中学で合唱をする生徒は大勢います。今回中国コンクール代表となった5つの学校は40人以上ところばかりです。この5校のうちから中国コンクール代表3校のうちの2ないし3が出るのは確実で、それらは全国金賞を受賞してくるでしょう。一方高校の部は一番多い出雲でさえ35人で、その他は20人ほどの学校ばかり。残念ながら、中学の実績を活かしきれていない気がします。高校生になって、中学とは違う、高校の合唱の面白さを実感して欲しいと思う今日この頃です。