松江の休日夜間診療所のニュースを発見。

先日の松江赤十字病院救命救急センターの医師減のニュースで院長が要望しておられた(ように新聞が書いていた)休日診療所ですが、確か何年か前に廃止になったニュースが有ったはず・・・とネットを探してみました。
山陰中央新報の記事はすでに削除されて見られなくなっていますが、公立病院改革で有名な伊関友伸先生のブログで全文を発見。5年前に僕が松江赤十字病院を退職した時に廃止になっています。
以下引用。

34年間ありがとう! 松江市立休日応急診療所
山陰中央新報 平成19年3月17日

 松江市が日曜、祝日の急患対応で同市西嫁島二丁目の市医師会館内に開設している市立休日応急診療所を、四月から廃止する。市立病院など市内で救急医療体制の整備が進んだ影響を受けて、受診者数の低迷が続いていた。市は三月議会に関連の条例改正案を提案しており、二十五日が最後の診療となる見通し。

 同診療所は一九七三年十月、市医師会の協力で開設。七八年四月から夜間診療も始め、急患の受け皿となっていたが、受診者数の減少により夜間診療は二〇〇〇年四月に廃止した。

 現在は市医師会、八束医師会の医師が日曜、祝日に、内科と小児科を診療。休日のみの診療となった二〇〇〇年度以降の年度ごとの受診者数は一日平均三・三−四・二人で、このうち小児科は一・五−二・三人だった。

 市は、市立病院のほか、松江赤十字病院、松江生協病院など市内で救急医療体制の整備が進み、受診者数の増加は見込めないとして診療所の廃止方針を決定。ニーズが高い小児救急については市立病院が〇七年度、小児科医を三人から一人増の四人体制とする予定で、夜間、土曜日を含めた救急対応を検討している。

引用終わり。

この記事、今から5年前の春、世の中では医療崩壊、たらい回しで医療機関バッシングの嵐が吹き荒れ、救急医療機関の負担をどうやって減らすのかが問題となっていた時期です。この新聞記事について自分でもこのブログの記事に書いていました。今読み返してみても、日赤の救急外来で山ほどの軽症患者を診ていたことをぼやいており、その廃止について疑問を投げかけていました。この休日応急診療所の存在を松江日赤勤務時代まったく知りませんでした。もう一度この診療所を機能させることが現実に可能なのか。その当時上手く機能させられなかった原因をはっきりさせない限り「ムダ」だけがそこに発生してしまう気がします。