そしてその地域に小児科入院施設がなくなった・・・というのが結論にならないことを・・・

http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20120215-OYT8T00673.htm
「志木の小児救急休止…埼玉 菅野病院、受け入れに条件 「財政支援」に朝霞4市難色」
というニュース。
志木市民病院の小児科医3人が退職して民間病院に移り、そこで小児科を行うという「へー、そんなこと上手くいくの?」みたいなニュースだったのですが、その民間病院への財政支援に周辺市が難色を示しているというもの。
この病院ってどんな病院?、と思って検索をかけると「一般病床26床 / 療養病床110床」、人工透析を中心にした病院のようです。ということは小児とかはこれまで全然受け入れたことがない病院だ・・・そういうところに小児科を1から立ち上げて、これまでやっていたような山ほどの外来をこなしながら小児科入院医療も行うという計画は、最初からかなり無理がありましたが、かれらの要求は、小児科スタッフまるごとの移籍まで考えているというところに「へー・・・そういうこと」とか思いました。しかし、こういう赤字垂れ流し病院でずっと努めていこうとする公務員志向の強い看護師さんたちが果たして民間病院に移って仕事をしようとするのでしょうか。これまでの公的病院の民間移行で繰り返されてきた、看護師を辞めて役所の事務仕事に変わってでも「公務員」の立場を守ろうとする可能性は案外あると思います。

さらにこの離れ業をを可能にするための財政支援を行わないということになれば、この地域に小児科入院施設は消え去るかもしれません。いったん無くなった病院をもう一度立ち上げ直すことの困難さは、舞鶴市民病院や銚子市立病院が証明済みですが、はてさてどうなることでしょう。