新しい回復期リハ1の1911点の意味。

今回の改定で新設された新たな回復期リハ1。1911点というこれまでにない高い点数がつきました。この点数を取るのにかかるコストアップと今回の改定での収入増をどうみるか、なんていうセコイことを考えてみました。単純化するために50床の病棟で考えて見ることに。

今回の改定ではPT,OT,ST,MSWの基準がアップされていますが、ここについてはこれまでリハビリや在宅復帰を図っていくなかでもっとたくさんのスタッフを採用しているはずなので、ここについては追加人件費は考えなくて良いはず。医師は基準の変更なし。残るは看護ですが、これまでの15対1は昔の言い方でいえば、いわゆる3対1看護でしたので、看護師16〜17人。これが2.5対1にすると20人。3〜4人の看護師を追加で採用する必要があります。この他に正看比率7割とか夜勤看護師2人とかの基準もありますが、これらはクリアできるとして、3人の看護師の年間人件費をどれくらい見込むかですが、事業者負担の各種保険料なども加え、ひとりあたり500万から600万程度は考える必要があると言われています。これで単純計算で1500万から2400万。のコスト増です。
収入の方は、入院患者1人あたり130点ほどのアップ。50床満床で1日あたり65,000円、年間23,725,000円の増収が最大限見込まれますが、ベッドが常に100%で回るとは限らないので9割とすると2100万ほど。必要人員が+3人なら増収となりそうですが、4人必要なら、収入の伸びよりも人件費の伸びのほうが大きくなる可能性も。さすが厚労省の値付けは微妙なところを付いてきているものです。