猪苗代2日目

福島県の猪苗代に入って2日目。ここ自体は被災地ではないため、環境的にはまったく安定しており、衣食住の面で他地域と比べると良好な部類と思います。ホテルの一部を避難所として使用しており、今日現在の避難者は728名。これまでに入っているリハスタッフや保健師さんたちにより、健康管理が行われ、毎朝夕にミーティングを開き、コミュニケーションをとるシステムが立ち上がっています。周囲の医療機関はまったく破壊されていませんので、内科管理などは地域の医療機関が行われるようになっていました。
今朝は、朝6時から散歩をしてホテル周辺を探索。朝早くから自主的に運動されている方の姿も多く見かけますが、坂や段差が多くて腰や膝の悪い人には少々つらい環境です。この坂道がよけいにひきこもりの原因となってしまいかねず、廃用を予防するために集団での朝の体操など活動性を高めるアイデアをいろいろ出されて実行されているのが印象的でした。
今日診察させていただいたのは、転んで肩が痛む方とつまずいて足を捻った方。それも両方共2週間近く前のこと。本当に我慢強いかたが多くて、怒りを表には出されませんが、その心の底にはどんな気持ちが渦巻いているのでしょうか。診察5分、無駄話20分。笑顔で「また明日」と言ってくださったおばあさんにこちらが元気をもらいました。