同床異夢

「日慢協「長期急性期病床」を提言へ- 慢性期病床を3類型に」というニュース、http://www.cabrain.net/news/article/newsId/34874.htmlより。
この長期急性期という言葉、アメリカに存在するLong Term Acute Care Hospital(LTAC)を意識したものでしょう。ICUなどで救急治療を行った後、人工呼吸器が離脱できないなど、在宅やナーシングホームでのケアでは医療依存度が高すぎて介護できない患者さんを対象にしている病院というお話を以前聞きました。今回の学会ではこういう意味で語られたと想像しますが、この「長期急性期」のうちの「急性期」という言葉に反応して救急医療までもここにのっけてこようとする人々が出てくることを少々危惧しています。いろんな問題が医療には存在しますが、なにか一つ新しいものを作るとそれで全てが解決するかのような宣伝の仕方が今回されてしまわないか((LTAC)を作れば、救急病院のベッドがスムーズに回るようになり、ちょっとした軽症のひともこのLTACが診てくれ、社会的入院も減る・・・)と感じています。