病院の原価計算

中央社会保険医療協議会診療報酬調査専門組織(医療機関のコスト調査分科会)の6月30日資料、
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001hcmz.htmlを見ていて。
来年の診療報酬改定へむけ、診療報酬はその診療に要するコストに基づいているのかいないのか、なんていう話が有りましたが、その「コスト」の調査を行うための分科会です。
前の勤務先にいるときにこれに関する調査「医師の業務のタイムスタディ」とかいう書類を書かされたことがありますが、「クソ忙しい時にこんなくだらん書類持ってくるなー!!」とか叫んでいた記憶が。現実に実際の仕事をしている合間にメモをとって行うようなタイムスタディにはデータ上の信ぴょう性がどれだけあるのか甚だ疑問(他の医者だって同じ気持の人は多いはず)です。本気でタイムスタディを組むのなら、マンツーマンで一定の医者に人を貼りつけて何時何分からどこで何をしていたという記録を取るか、職員にセンサーを取り付けてどこで何をしているかデータをとるか(今年の春の学会で長崎リハ病院の栗原先生の講演で見せてもらいました。(実際にはどんな姿勢をとっているのか(立っているのか、座っているのか、しゃがんでいるのかなど)まで測定可能とか・・・)とかを自動計測する)などして、職員そのものに負担の掛からない方法を考えないとしょうもないアンケートみたいなものでなんとかなると思っている方が大きな間違いと思います。
 本来であれば、リアルタイムでの経営指標としての管理会計指標としてこの原価計算はあるべきもので、せめて月次で出していかなければ経営改善には使用できないものです。その中で問題点を抽出して次期をどうするかという戦略を立てていくためのもののはず。うちの病院の原価計算もきちんと行わなければいけませんが、全然できていません。そろそろきちんとしないといけませんが・・・