ちょっといじわるをしてみよう。

 少し前に、大顰蹙を買った某神戸新聞の社説http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu/0001660462.shtmlです。この中に出てくる「救急災害医学」の教授によるとトリアージなんぞせずに全部連れてこいということでした。(本当にこの先生がそういったのかは不明。なんといっても「新聞記事」ですから。真実が書いてあるかは分かりません)この社説の言葉が事実だとすると、「14病院が搬送拒否 交通事故の男性3時間後死亡 兵庫」という久しぶりの救急ネタに出てくる西宮にある大学病院の救急はなぜ一人しか患者を取らなかったんでしょう。今回の事故で救急隊は2人の患者さんの発生に際し、どちらを優先的に運ぶ重傷者かを選ぶ=トリアージを要したわけです。このたった2人の事故でもトリアージは発生することをいみじくも証明したこの事故で、一人しか受け取らなかったその大学病院が「医療資源が整う都市部で常に選別する必要があるだろうか。トリアージのためのトリアージになってはならないと、丸川教授は考える。」と主張された教授のいらっしゃる病院だったりするのですが・・・どうして一人しか受け入れなかったんでしょうか?「記事」が本当だとするとたった2人の患者さんなんですからトリアージなんてせずにこの大学病院が引き受けてくれそうなんだけど・・・

この2つの矛盾から見て、
1.新聞社説が嘘っぱち。
2.救急の教授が嘘つき。
3.その夜の当番医が根性なし。

どれなんでしょう?

僕の意見は・・・1と思っています。何でもすべてを受け入れて最善の医療を実施できるなんて言うことを現場の医者が言うはずがないからです。