鳥取大学の救急が全員退職というニュース。

 今日の山陰中央新報の一面に載っていました。「鳥大医学部付属病院 4月以降救急専属医不在に」http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=509850005
たった4人のスタッフ(それも2人は後期研修医クラス)で3次救急医療をやるということ自体に大きな無理があります。(しかもとんでもない薄給で)月に10日の当直(という名の夜勤)を行うということに制度上の無理があるのです。少なくともヘリコプターからホイストでぶら下げていられる状況じゃないことをみんなが分かっていないのが大きな問題です。「ホイスト降下運用開始 医師らヘリから現場へ」
 記事を読むと教授はなんとか決まるとのことですが、他のスタッフについては「確保のめどはたっていない状況」とのこと。教授一人ではなにも出来ないのが救急医療です。暗澹たる気持ちになりました。また関連記事「救命救急医の叫び 上」には辞職の原因として「医師不足」「電子カルテ」があげられていました。確かに日本の救急現場でまともに使える電子カルテは存在しないでしょう。運用方法を変えないと医師が壊れていくのは確実でしょう。「4人の心身を疲弊させたのは救急医療だけではなかった」でこの記事が終わっています。「下」は明日載るのか?要注目です。