数字の見方を間違えている気がする

 毎日新聞の記事「医師不足:県立医大除く県内全病院で286人 診療科目で偏在 /奈良」http://mainichi.jp/area/nara/news/20080308ddlk29040417000c.html まあ、毎日新聞+奈良といえば、ゆがんだ医療報道の聖地みたいな感じですが、ここに書いてある数字からなぜ、「偏在」という言葉が出てくるのか?というのが正直な気持ちですね。これは「すべての科で”不足”」というふうにしか読み取れないんですけど。少なくとも「偏在」と言う限りは「過剰」な診療科がどこなのかを示してほしいです。かつて柳沢さんが医師の地域偏在を主張したときにも「じゃあ医師が余っているのはどこか?」との問いにまったく答えられなかったのと同様、「余っている科」なんてどこにも存在していないのです。