大田市立病院の新病院見直し

現状と今後の医療状況を見て、新病院の病床数が見直しになっていました。

http://www.ohda-hp.ohda.shimane.jp/947.html

急性期病床を60床減、回復期、地域包括ケア病床を増やす代わりに療養病床は0というもの。全体として55床減床となっています。島根県の2次医療圏のうち、回復期リハ病棟のなかった大田圏域でしたが、ようやく回復期病棟もつくられ、ドクヘリで県立中央病院や大学病院に搬送された患者さんの亜急性期の受入れ先の整備が始まってきました。
既に人口減が若年層だけでなく高齢者層についても始まっている地域ですので、急性期よりもその後の時期の医療を担う病院へと変貌することは必須でしたので、この判断は賢明だと思います。ただ、療養病床をなくすという判断については???という感じ。「慢性期については、療養病床は設置しませんが、他の医療機関で受け入れが困難な患者さんについて、可能な限り受け入れます。」となっていますが、この慢性期の患者さんをその他の病床で受け入れることは現実的ではありません。病棟の機能分化を推進するという方針に大きく背く形になるので、診療報酬面でのペナルティが大きくなることは確実です。「可能な限り・・・」ということは「可能でないので・・・」といって断るということ?なんてこともありえますが。。。