がんリハに関する疑義解釈

いろんな制約などもあり、なかなか広がらないがんリハ。そのうちの一つの疑問に関する疑義解釈が先月末に出ていました。
http://www.mhlw.go.jp/file.jsp?id=281785&name=file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000090205.pdfより。
以下引用。
(問10)H007-2がん患者リハビリテーション料の施設基準にある「適切な研修」 の要件について、「リハビリテーションに関するチーム医療の観点から、同 一の医療機関から、医師、病棟においてがん患者のケアに当たる看護師、リ ハビリテーションを担当する理学療法士等がそれぞれ1名以上参加して行わ れるものである」とされているが、ある回の研修に参加した職員のうち一部 が退職した場合、当該職員と同じ日の研修に参加していた他の職員は、再度、 研修を修了する必要があるか。

(答)再度研修を修了する必要はない。施設基準の「適切な研修」の要件を満たす研修 のうち、同一日に行われたもの(Aとする。)に参加した職員のうち一部が後日欠 けても、Aの研修に参加した残りの職員は引き続き「適切な研修を修了した」もの としてよい。このような取扱いにより、
1残りの職員で引き続き施設基準を満たす場合 2残りの職員と、Aの研修とは日程や主催者等が異なる他の「適切な研修」を修
了した職員とを併せて施設基準を満たす場合 は、Aの研修に参加した残りの職員は引き続き当該診療に従事できる。
引用オシマイ。

チームでの受講が必須となっているがんリハですが、そのメンバーの一部が退職した場合に、それ以外の人の研修終了も認めないというわけのわからない解釈がこれまで巷で流れていたのが、ようやく公式に否定されました。まあ現場の状況からみて当然といえば当然のことですが、こういう当然のことさえ否定して文章を解釈する人がいるのがとっても困った所。
これががんリハ普及の追い風になるとは思えませんが、少なくとも「理不尽な逆風」は少々収まるかもしれません。