正月早々・・・医療崩壊系ニュース

昨年はパワハラ自殺裁判関連で全国にその名を轟かせた公立八鹿病院
年末からこの病院に関連するニュースがいくつか流れていました。
一つ目はこちらも昨年捏造記事で世界的な話題をとったアサヒさんの記事。

http://apital.asahi.com/article/local/2014122500016.html

 【甲斐俊作】 公立八鹿病院養父市八鹿町)の経営改革をめぐり、外科医4人が辞表を出している事態について、広瀬栄市長は16日の市議会本会議で答弁し、外科医の慰留は困難で、神戸大から新たな派遣を受ける考えを明らかにした。

 この日の一般質問で複数の市議が取り上げた。広瀬市長は常勤医38人中、外科医4人全員が辞表を出したことについて、「慰留に努めたが、お辞めになるのでしょう」と述べ、すでに慰留困難な状態であるとの認識を示した。

 広瀬市長によると、外科医4人中、2人を派遣する鳥取大からは「鳥取の医療優先」として新たな派遣はできないとの回答があった。新たな外科医派遣に前向きな神戸大からは「紛争が続いていては安心して派遣できる診療環境とは言えない」と言われたという。

 広瀬市長は、神戸大からの受け入れ環境を整えるため、話し合い解決に努力する意向を示した。

 また、2012年度までの7年間、同病院は毎年約10億円の赤字を出している。13年度末の累積赤字は77億5千万円に上り、広瀬市長は「これ以上増やしてはいけないことは火を見るより明らかだ」と述べた。

そしてもひとつは、医療叩きには定評のあるマイニチさん。
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/m20141227ddlk28040349000c.html
八鹿病院:神大から外科医 管理者「来春・複数派遣にめど」 /兵庫
毎日新聞 2014年12月27日 地方版

 公立八鹿病院養父市八鹿町)で、経営改革の手法や人事などを巡り反発が出ている問題に関し、運営する八鹿病院組合の細川裕平管理者は、神戸大医学部から来春、複数の外科医が派遣されるめどが付いたことを明らかにした。

 22日の病院組合議会定例会の現況報告の中で話した。公立八鹿病院によると、この問題を巡っては外科医計4人が、辞表を提出したり辞意を病院側に示したりしており、管理者や谷風三郎院長が慰留するなどしていた。しかし病院側は慰留が困難などとして、後任を探していた。

 4人中2人を派遣している鳥取大医学部からは「来春の派遣は困難」と言われたが、細川管理者は「神戸大から外科医の派遣について前向きに取り組んでもらうことになった」と話した。【柴崎達矢】

この中で出てくる市長さんのコメント、「慰留に努めたが、お辞めになるのでしょう」っていうのは、どんな感じで言われたのかは知らないですが、パっとみた印象は「スゴイ無責任な感じ・・・」と思うのは私だけなのか。

そして現在診療している外科医4人が全員退職することは両方の記事に共通しているのでほぼ確実、そのうち2人を派遣している鳥取大学が八鹿病院から撤退する気なのもどうやら間違い無さそう。神戸大学はここに外科医を送り込むつもりのようですが、

マイニチさんの記事をみると医師が神戸大学からくるからOKみたいなニュアンスの記事ですが、複数といって元と同じ人数を送り込む力が大学に果たしてあるのか。ここの外科は消化器系の検査単位も支えていたようで、病院のHPによると、1月から消化器の検査もできなくなるよう。病院の赤字の責任を勤務医の怠慢としたことで始まったこの騒動、果たしてどうおさまっていくのか・・・