がん患者リハビリテーション

今回点数的にも廃用症候群を上回った「がんリハ」。急性期の病院で悪性腫瘍患者をたくさん診ている病院では、このがんリハを積極的に活用?することで、ADL低下予防に大きく貢献できそうです。このがんリハの一番の特徴は、治療が予定されている時点からリハビリテーション料が算定可能なこと。診療報酬ではめったに認められることのなかった「予防」的な取り組みとしてのリハビリテーションがOKというところです。
実務的に見ても、廃用症候群が専用の書類を書く必要があるのに対して、そういった縛りもないですし、点数も20点以上の差があります。
問題点は、研修を受けた療法士のみが算定可能なこと。全国の研修会への申し込みを行ってもなかなか空きが見つからないという話も聞きますが。。。対象となる研修は、「一般財団法人ライフ・プランニング・センターが主催する「がんのリハビリテーション研修」、一般財団法人ライフ・プランニング・センターが主催する「がんのリハビリテーション」企画者研修修了者が主催する研修、又は公益社団法人日本理学療法士協会が主催する「がんのリハビリテーション研修会」」とのこと。このうちの「がんのリハビリテーション」企画者研修修了者が主催する研修」っていうヤツが見つけられないなあ・・・
今年から始まったPT協会の研修会は一度に4人の療法士が研修を受けられるので、従来からあるライフ・プランニング・センターの研修会よりもコストパフォーマンスは良いですね。