廃用症候群に大鉈が振るわれた

前回改定で、「適正化」が行われたもののその下げ幅はわずかに10点ほどであったせいか、廃用症候群でのリハ算定が思うようにはコントロール出来なかったのでしょう。
中医協の資料などで、その病院でリハ処方される脳血管疾患リハビリテーションのうち、半数以上が「廃用症候群」という病院が4割あり、中には100%廃用という訳のわからん医療機関もあったりするようです。
今回の改定ではバッサリと脳血管1でも、180点までダウンし、運動器リハや呼吸器リハなどの他の疾患別リハと同程度まで引き下げられました。「廃用」という病名を乱発しないようにするための方策としてはこの水準に下げるというのはまあ妥当かもしれませんが、本当に「廃用症候群」となってリハビリテーションを必要としている患者さんを受け入れる側としてはあまり嬉しくありません。
さらに今回の改定で、その対象者が
外科手術又は肺炎等の治療時の安静による廃用症候群その他のリハビリテーションを要する状態の 患者であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力及び日常生活能力の低下を来しているもの(心大血管疾患リハビリテーション料、運動器リハビリテーション料、呼吸器リハビリテーション料、障害児(者) リハビリテーション料、がん患者 リハビリテーション料の対象とな る患者を除く。)
と規定されました。急性期病院で「心大血管リハ」を行っていた心臓の手術後の患者さんが回復期リハビリテーション病棟でのリハビリを希望された場合には、回復期はどうすれば良いのでしょうねえ・・・