亜急性は増えるのか、減るのか・・・

今回の改定で注目する点のもう一つは、亜急性期。
急性期と維持期に挟まれた部分を担う病床としては、回復期リハ病棟と亜急性期病床が存在していますが、回復期リハ病棟がそのベッド数を順調に増加させ、68,000床を超える病床数まで増加したのに対して、亜急性期は17,000床ほど。2025年モデルの急性期病床数が成り立つためにはこのポストアキュートを担うベッドの拡充が必要です。
今回はこれまで毎回のように小手先の変更が繰り返されてきた亜急性期病床に大幅な変更が行われるようです。

1.病室単位から病棟単位での算定へ。
2.病院全てを「亜急性期」にすることもOK(200床未満の病院)
3.療養病床も1病棟までは亜急性期にしてもOK
4.亜急性期病棟の要件については、1二次救急病院の指定や在宅療養支援病院の届出、2在宅復帰率等に加えて、3新規入院患者のうち重症度・看護必要度A項目1点以上の患者が回復期リハビリテーション病棟入院料1と同程度であること、4原則として6.4m²/床であること、5亜急性期病床の果たす役割、機能を継続的に把握する観点から、提供されている医療内容に関するデータの提出を求めること

なんてことが提案項目となっています。
回復期と一定程度の患者層が重なるこの亜急性期「病棟」の拡充は、回復期リハ病棟の運営にも大きく影響してくることは確実な情勢。地域の回復期リハ病棟のみならず、亜急性期の動きにも注意していく必要がありそうです。