思わぬ所でつながっていると思ったこと。

先日はリウマチ学会に行ってお勉強してきました。年に1度、この時期だけリウマチ専門医に戻っているような感じです。大学院時代にお世話になった先生方々に挨拶したりして「まだ生きている」ことをアピールするのが学会出席の目的の半分だったりします。あとはポスターを中心に発表内容をいろいろ見て回るのがいつものパターン。この中で「へえー」と思ったのが、最近怒涛の勢いで処方されている経口糖尿病薬とリウマチ発症・増悪の関連に関するもの。DPP4阻害剤といわれる薬が最近の糖尿病患者さんの治療には頻用されるようになってきています。うちに転院してくる患者さんでも「ジャヌビア」「エクア」といったこの類の薬を持って来られる方が大半。血糖の低い時にはインスリン分泌を促さず、、高血糖時にだけインスリン分泌を促進して血糖値を下げるというとても都合の良い薬のようです。(MRさんの説明による・・・)
さて、このDPP4と呼ばれる酵素なのですが、T細胞表面マーカーのCD26と同じものなんだとか・・・ということはT細胞にたいしてなんらかの反応を起こすリスクがあるわけで・・・思わぬ所で思わぬものが繋がって、思わぬ作用が出てしまうということに感心したり・・・いい勉強になりました。