中国合唱コンクールが終わって 雑感

毎年この時期は合唱コンクールとともに暮らしている気がします。特に中学校の保護者さんの盛り上がりはすごく(その一員と完全に思われているのですが・・・)、なんかわけわからん応援グッズとかまで出現してくるし(コンクール会場でだすとほとんどNHKのど自慢かジャニーズのコンサートの追っかけにしかみえないようなヤツ)、ああいったノリにはさすがについていけません。
今回の中国合唱コンクールは、お兄ちゃんが大学、一般部門に参加し、弟のほうが中学部門に出たので、2日間とも行く事になり、さらに母校の状況が気になって高校部門も聴いてしまったため、全部門を聴くというこれまでにないパターンになりました。会場は中学は満席で座るところが無いほどの状態でした。高校もまあまあ埋まっていましたが、大学、一般部門はどこでも余裕で座れるよ。という状況。中学校の演奏が終了すると子供たちは解散で、その保護者たちも自分たちの子供がステージに出ないので帰ってしまうので、そうならざるを得ないのかもしれませんが。(去年までは実際自分がそうしていたし)
これまでになく、真剣に?一般や大学の演奏を聴いたこともあってですが、やはり中学高校とはレベルの違う演奏を聴くことができたと感じました。もちろん細部のツメとかで練習時間の不足を感じさせる部分もありましたが、全国大会の切符を手にした団体はいずれも人間の声はこんなにすごいんだと感動できるものばかり。しかし客席には中学生、高校生の姿はほとんどなし・・・
中学の合唱がこれだけ盛り上がっているのにもかかわらず、高校の合唱がどこも部員不足で苦しんでいます。高校の勉強が大変とか、先輩との人間関係とか、合唱を続けない理由はいろいろあるようですが、歌っている子供たちが各中学校に40人以上いるにもかかわらず、それより学校数の少ない高校がどこも20人ほどの部員数で苦しんでいる状況は本当に残念なことだといつも思っていましたが、その原因として「自分たちよりも上のレベルの世界があることを知らないのでは?!」と、ふと思いました。中学時代の練習で燃え尽きたとかいう話も耳にしますが、そのやり切った感は「今の自分達がベスト」と勘違いしているためではないかと。その原因が自分たちのコンクールが終了したらそのまま他部門を聴くこともなく帰ってしまうという現在のコンクールのスケジュールにも原因があるのではないでしょうか。
野球やサッカーなどの運動部は、中学よりも上のレベルの高校、大学、プロがあり、それが各種映像も含め実感できるのですが、合唱でも上の世代の歌を聞いたり、一緒に発声から練習するチャンスがもっとあれば「合唱を続けたい」と思う子供たちがもう少し増えるのでは????と思ったんですが、どんなもんでしょうかね・・・