中国合唱コンクール2日目 気合いの入る?中学

初日聴き終わって、そのまま一旦自宅へ帰りついたのは夜9時。夜日が暮れてからの山道は目が疲れました。来春に高速道路が三次までつながるとこういうしんどさが無くなるはずなので、広島方面に行きやすくなります。
二日目も早朝に松江を出発。次男と甥が出場する中学部門を聴きに、うちの奥さん、末娘だけでなく、義母、義妹、姪までをクルマに詰め込んで岩国へ向かいました。大きなトラブルもなく会場に到着すると、すでに早くからやってきていた附属のお母さん方と合流して一緒に1校目から聴くことができました。前半は同声合唱。中国地方の合唱は各県ごとの実力差が大きいと言われていましたが、底上げができつつあるという印象。鳥取米子北斗、岡山は総社西がまずまずの演奏をしていました。
同声合唱では、昨年の中国支部代表となった安田女子と出雲一中が注目の2校。安田は60人以上という今大会の同声合唱では最大の編成。ホールを一番響かせていたのはこの学校でした。鈴木輝昭作品なので、何言ってるのかようわからん歌で個人的には好みではないのですが・・・。続く出雲一中も浜崎先生が異動されたので当然?!鈴木輝昭。Nコンではピアノ・リサイタルか!!とツッコミを入れたくなるような感じでしたが、こちらは2曲ともアカペラ。ソプラノの高音のヌケでは安田の方が勝ってるかもしれん・・・というのが先ずの印象。ここから先は審査員の好みかな・・・とか思いながら同声合唱の部は終了しました。
続く混声は、島根県勢4校と山口勢3校が中心となるのが例年。山口の川西は今大会で最も多い80人以上の大編成での登場。4年前に松江で開かれた時にはこの大人数の声の暴力でお兄ちゃんたちの全国大会出場を阻まれた悪夢があるので、ちょっとドキドキ気味。相変わらず大きな声で歌っていました。曲は「一詩人の最後の歌」ただし附属がNコンで歌った松下耕作品ではなく、信長貴富作品。この曲は全部フォルテなの?というくらい全開で歌ってましたが、どうも男性の高音の音程が・・・。今年はNコン自由曲には女声合唱で参加していたことからみて、練習不足もあるのでしょうか。出雲三中は3年前に附属が歌ったのと全く同じ2曲。男声が厳しいなあ・・・というふうに思いました。平田は県大会よりも随分まとまってきました。今年は出雲三中より平田が県、中国ともに聴きやすかったです。
注目の昨年文部科学大臣賞受賞の斐川西。ソプラノの綺麗さでは同声合唱の学校も含めて一番かな?というキレイな声を聴かせてくれましたが、昨年までの男声の迫力がないのが一番の違いでしょうか。選曲が斐川西には合っていないんじゃ?というのが、今年の秋の大会を通じて思ったこと。
大内はNコンの時と同様に日本語が聞き取りにくいのが気になりました。抑揚がついているのはいいけれど、日本語の各単語の本来のリズムや強弱と異なった発音は聴いていて少々ツライものがありました。少人数ながらキレイに響かせているのがもったいないなあ・・・というのが個人的な感想。
そしてトリが島根大学附属。昨年の「苦しみの日々哀しみの日々」ががんがんに盛り上げてまさに歌いあげる感じの曲なのに対して、ピアニシモをどううまく表現できるか、という感じの歌。県大会では少々ズッコケそうになりながら聴いていましたが、今回はなんとかまとまってきたようです。それでも男声の音程がビミョーだったり、数少ないフォルテの部分との表現の差が十分にできていないのは今回も同様。県大会に比べて、斐川、平田ともに進歩してきている中、どう評価されるのか心配な面もありました。(当然、親の贔屓目ではダントツですが・・・)
休憩をはさんで、講評に。ここで審査員の一人のおっさん(あえて悪意を込めて・・・)が、4年前の心の古傷に触るようなコメントを・・・「難しい曲をやっていて感心する演奏よりも、心のこもった感動する演奏を・・・」。かつてどう聴いても附属が上、という演奏の時にこのセリフを言った審査員がいました。この悪夢を知っている現保護者はそんなにいないので、おそらく現場で冷や汗を流していたのは僕ぐらいかもしれませんが。。。(ちなみにうちの奥さんは「そんなこと言われた?」。。。案外執念深いのは僕の方かもしれん・・・)
結果発表では、金賞受賞が同声3つ、混声4つの大盤振る舞いでしたので、全国への切符3枚の行方がなかなかわかりません。例年同声1つ、混声2つのパターンが続いていたので、同声で安田女子、出雲一中の2校が選ばれた時には正直肝を冷やしましたが、なんとか最後の一つの枠は島大附属。3年連続でW全国が決まりました。

全ての審査員の順位付けがその場で公表されるので、早速掲示された順位をチェックに。やはり、この講評で文句を言ってた審査員は附属に3位つけてる・・・同声合唱についても他の審査員のつけた順位とは全然異なった結果を出している人なので、少々変わった審査基準をお持ちだったようです。

無事、全国行きの切符を手に入れたわけですが、続いて今日からは聴きに行くほうの「切符を手に入れる」争いが始まります。昨年に引き続き、中高の全日本合唱コンクールのチケットはイープラスでの抽選販売。今日の正午からスタートです。今年もみんなにお願いしないと・・・