島根県合唱コンクールの勝手な感想。

今年の島根県合唱コンクールは益田でした。朝5時起きで、子供たちを叩き起こし家族全員で5時半に益田へ向け出発です。山陰道もほんの少しだけ延長されており、渋滞する出雲市内をパスできるようになったぶん、予想より30分以上早く3時間ほどで到着しました。当然会場はまだ閉まったまま。しかし既に出雲勢の保護者と思われる一群が入り口から行列を作っておられました。気合いの入り方が違います。(その人達と一緒に並んでいるという意味では似たもの同士ですが・・・)
今年は実力校の顧問の異動があったこともあり、各校のカラーがどう変わるのかも含め、興味深い大会になりました。

同声合唱では、やはり出雲一中が頭ひとつ抜けている印象。続いて出雲二中でしょうか。その他の学校はまだまだという出来。
続いて混戦(実力校が集まっている)混声合唱。昨年まで出雲一中を指導しておられた布野先生の指揮でした。歌っていた曲は3年前に附属が歌っていたのと2曲ともまったく同じ。この時の附属の曲のイメージが頭を占めているので、ついついそれと比較してしまいます。(我が子が卒業した後なのに、気に入ってDVDまで買って持っているので・・・)ソロパート、全体のまとまりとも、まだまだこれからでしょう。
平田は、男声の声量はここが一番かな?、という元気の良さが印象に残りました。地声が目立てますが。「大きな声、大好き!!」みたいな審査員にはこちらのほうが受けるかもね・・・などと思いつつ・・・
昨年の全日本で文部科学大臣賞を受賞した斐川西は、顧問の先生が変わって、昨年までの「テルアキ」一筋路線から転換。高嶋みどりの「露営のともしび」。この曲の女声合唱版が2年前の全日本の課題曲だったので、全国レベルの綺麗なソプラノの響きのイメージに囚われてしまっているせいもあるのでしょうが、うむ。。。。女声陣の響きの綺麗さとホールを響かせる声は流石、斐川西という感想。
トリはわが島根大学教育学部附属中学校。「水の星」は今年も松下耕委嘱作品です。混声四部がさらに一群と二群に分かれていて楽譜を見ていても、僕にはどこがどうなってどんな曲になるのかもよくわからない曲。今日が初演となりました。
先日のプラバでの練習で初めて聴きましたが、その時(わずか2日前)よりも、ずっと進歩しているのが実感できましたが、やはり弱音の続く部分での音程の不安定さが気になりました。この曲は一昨年、昨年のイケイケドンドンのようなffバリバリの曲からppをどれだけキレイに聴かせるかが決め手になりそうな曲だと思ったのですが、その小さな音でもホール全体に伝えていくところにまだまだ進歩の余地を感じさせます。しかしこの曲はいい曲です。

中学校部門同声合唱の部
1.津和野町立津和野中学校合唱部  銅賞
2.出雲市立第二中学校合唱部    金賞 
3.出雲市立浜山中学校合唱部    銀賞 
4.松江市立第二中学校合唱部    銅賞 
5.出雲市立第一中学校合唱部    金賞★ 
6.松江市立第一中学校合唱部    銀賞 
○中学校部門混声合唱の部
1.出雲市立第三中学校合唱部    金賞★ 
2.出雲市立平田中学校合唱部    金賞★ 
3.出雲市立大社中学校合唱部    銀賞 
4.出雲市立斐川西中学校合唱部   金賞★ 
5.島根大学教育学部附属中学校コーラス部  金賞★ 

結果は上の通り。出雲二中と出雲三中が入れ替わってもおかしくないかな・・・とは思いましたが、ある意味戦前の予想通りに。混声の4つの金賞校の順位は、一位附属、二位斐川西、三位平田、四位出雲三中。附属のトップ通過は最近無かったことのような気がします。しかしまだまだ課題の多く残る演奏でしたから、これから精度を高めていかないといけません。