無料化することのメリット・デメリット

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120108/k10015133671000.html、「福島の子ども医療無料化検討の考え」によると、野田さんが福島県の18歳以下の子供たちの医療費の無料化を打ち出したようです。抱き合わせで書かれているのが双葉郡内に作る中間処理施設の話なので、こういったいわゆる「迷惑施設」を作るための「人参」のつもりなのかもしれません。
しかし子供の医療費無料化にはもれなくセットで子供の受信回数の増加が付いてきます。そのへんの薬局で薬を買えば有料なのに、医師に診察してもらって薬を出してもらったら「無料」なのですから、別に大したことのない時でもいわゆる安易な「コンビニ受診」が増加することはこれまでにも日本中の医師が経験してきたことです。
 この福島県、もともと医師不足の上に「聖地」と呼ばれるような医師逮捕事件を起こしたために医師不足に拍車がかかっていたところに、さらに「放射性物質」問題で医師や看護師が減少している地域です。限りある医療資源をいかにして有効に利用するかが重要なこの地域に「医療費無料化」を導入することでどんな弊害を招くことになるのかをまったく考えることができないのでしょうか。どんなことにもメリット・デメリットがあることがわからないのでしょうか。

不要不急の受診増加で医師が逃散してしまったら、きっと「医者が悪い」ことになるんでしょうねえ・・・・