話題の?日大光が丘病院のことを考えてみる

完全に部外者が外野からどうこう言っても・・・ということもできますが、他所で起こることはけっして全くの無関係な事象ではなく、その流れる根本の問題は共通化かも・・・という思いの中でウォッチャーを続けています。
この問題、長年(20年間)経営破綻後の医師会病院を継承した日大が大学の附属病院として運営してきたけれど、毎年赤字でしんどいので「なんとか援助して!!」と区のほうにお願いしていたけれど上手く行かず、撤退が決定。そこに別の医療法人が入ってくることになった・・・というストーリー。
問題はこの新しい法人が「大学病院なみ」の医療を提供可能かどうかということのようです。どんな医療を行なっているかは不明ですが、一番問題になっているのは「小児救急」のようです。
池尻成二さんという区議さんのブログのエントリーを読んでみると、この新しい管理者のひとは、この「光が丘病院」が地域で担っていた小児医療を理解していないのでは・・・とか思ってしまいます。


以下引用・・・

Q.4月以降も同程度の水準の医療を行うと区は言っている。言うは易し。医師、看護師を質量ともに確保できるか。最終的な配置の想定、4月の時点での確保の見通しは?
A.正直言って、今いらっしゃるスタッフの皆さんに地域を継続する思いがあるんだったら一緒にやってほしい。出発点でその人たちが少しでもいれば全然状況が違う。あとは我々としては、過渡的なところであれば、北、うわまち、場合によっては奈良も含めて支援できるところがあれば数十人の医者が数カ月の間、医師確保ができるまでサポートすることは不可能ではない。
 小児救急についても、総合医が診る。病院に振るか自分で処置するか。8割9割は自分で処置できる。入院は10人に1人、送り先さえあれば怖いことはない。光が丘がプライマリーを中心にやってきたのであれば、総合医も含めて、いるスタッフで受けられる病気は受けます、重症なものは転送しますという態勢を機能させることが大切。正直、こういう状況では初めて。全力を挙げて協力したい。

引用終わり


この回答をしている人はこの法人が運営している台東区立台東病院というところの院長先生のようですが、ここは一般病床40,
回復期40, 療養40に老健150というケアミックスの医療機関ですから、一般病床の位置付けはいわゆる一次救急までで、入院を要する患者さんは他へ紹介というのが正しい運営方法ですが、光が丘病院がこれまで行なってきた医療はどうみてもそういうところからの受け入れ側のはず。「小児救急についても、総合医が診る。病院に振るか自分で処置するか。8割9割は自分で処置できる。入院は10人に1人、送り先さえあれば怖いことはない。」の送られる側をしていた病院が送り出し側に回ると悲惨なことになりそうです。
 練馬区の人口は70万オーバー。わが島根県よりも多いにもかかわらず、総合病院といえる病院はこの日大と順天堂大の附属病院のみ(しかも344床と400床という中規模の病院)という医療の状況としてはけっして手厚い地域ではなさそうです。さてこの問題、どう決着が着くのでしょうか・・・