MacBook Airという選択

振り返ってみると、我が家に初めてパソコンなんていうものがやってきたのは今からちょうど30年前。NECPC-6001という機械でした。ディスプレーはRF変換をしてアナログテレビのアンテナ線へつないで出力でしたし、データの保存はカセットテープ。BASICで自分でプログラムを組むか、雑誌に乗っているソフトをひたすらキーボードで手打ちで入力していました。

その後、高校3年の時には後輩に頼まれて(おそらく人数が足りなかったんだろうと思います)電子計算機同好会なんていうものにも入っていました。(演劇と合唱と3つ掛け持ちになったので、進路指導室に呼び出しがかかった・・・)
時が移り、医者になり、研修医1年目の時に上の先生が持っておられたSE/30に心を奪われたのがMacとの出会い。

それから、お金を貯めて、LCII,を経てPowerbook100、165cとPowerbookの世界へ。その次に購入したのがPowerbook Duo。振り返ってみるとこのDuoがMacBook Airの原点とも言える機械ではないかと思います。十分な大きさのキーボードと液晶とHDDのみで当時のPCには付いていて当たり前のフロッピーさえなしというこの機械大学院時代にずっと持ち歩いていました。


その後PowerBook 520、540cと渡り歩いた後、アップル迷走の時代に入ると共に小物に走るようになり、Newton、PalmPilot、HP200LXIBM PTPC110、ZaurusJornadaにずいぶん散財しました。この間もデスクトップPCはMacを常に使い続け、LC575、PowerMac、PioneerのMac互換機なども我が家にやって来ました。そしてiMac。スゴイのが出るよ・・・とNiftyのモバイル仲間に発表前に教えてもらいお小遣いを貯めて発売日に仕事を休んで日本橋にカウントダウンしに行き、そのままお持ち帰りで地下鉄と阪急電車を乗り継いで家まで持って帰りました。

このiMacにはフロッピーもなく、それまでMacの外部接続機器の標準インターフェースであったSCSIさえ切り捨てるという思い切ったもの。当時評論家さんたちが、思いっ切り批判しましたが、気がつくと今のPCにはフロッピーもSCSIも付かなくなりました。
MacのノートPCにカムバックしてきたのはiBook G4。その後はMacBook、そして今のMacBook Airへと連なっていきます。
こうやって振り返ってみると外部記憶装置として保存しておくものが大きく変化してきたことを実感できます。
カセットテープ、フロッピー、CD(DVD)という外部メディアが容量を増やしながら変化して行きました。その途中にはMOとかもありましたが、なんらかの物理的な記録装置が必須であった時代だったわけです。この時代であればMacBook AirはかつてのDuoDockと同じようなドッキングによる外部拡張装置が必要になってしまったかもしれません。しかし今はクラウドの時代となり、必要な情報やアプリケーションはネットからダウンロード、データの共有もネットワークでOKという時代がやって来ました。
昨日までのプレゼンも含め、この2近くの仕事の大半はこのMacBookAirで行って来ましたが、外付けDVDをこの機械に接続したことはほぼ0(ゼロ)。LionへのOSアップでさえネットでのダウンロードでOKになったこともWIndowsと比べると驚異的。そう、MacBook Airという選択はかつてiMacデビューとともにフロッピーとSCSIを捨てたのと同様、時代はMacBook Airの後ろを追いかけていくのでしょう。
ということで、MacBook Airを選択するということは過去の常識であったDVDドライブなんていうものは無視する!!ということだよー、と目黒さんに言いたいだけでこんだけ長文を書き続けました。