社保審、介護給付費分科会の資料

 先月は合唱、合唱、合唱と子供の追っかけをするバカ親状態でしたが(明日も附中コンサートに行きますが・・・)、そうやっている間にも世の中は動いており(当たり前ですね。)、来春の同時改定関連の大きな動きがあったことにキャリアブレインのニュースで気が付き、ネットでチェックすると厚労省のHPに介護給付費分科会の資料がアップされていました。
 http://www.cabrain.net/news/article/newsId/35869.html

 うちの病院でも介護保険でのサービスである「通所リハビリ」と「訪問リハビリ」を提供しているということと、今回の同時改定の一つの目玉が、医療と介護の繋ぎをどうするのか、ということですので、その部分を担っている回復期の仕事には少なからず影響が出るのは確実ですから、いつもチェックしている中医協だけでなく、この社保審介護給付費分科会にも気を配らざるを得ません。
 さて、今回の介護保険の改定の目玉は24時間巡回型サービスであることは間違いないと思いますが、まずは自分に直接影響のあるリハビリテーション分野をチェック(というか、それ以外の分野は知識も経験も少なすぎるし)していきました。
 まずは、通所リハビリですが、1〜2時間型の超短時間型通所リハビリの普及を目指していると考えて間違いなさそうです。これまで通所リハビリの点数内に包括されていたリハビリテーション部分を外付けにし、これまで個別リハ20分/日(早期加算を除き)であったものを同日に2回(40分)算定可能とするというものでした。この個別訓練の回数制限13回となっており、現在外来リハビリで行われている180日超えでのリハビリテーション制限13単位/日と見事に重なっています。この数回の診療報酬改定で推し進められている「維持期(生活期)リハビリは医療保険から介護保険へ」という厚労省の執念がこのあたりににじみ出ているのかと・・・
 訪問リハ。これまで医師の診察に関して非現実的な対応を要求していたシステムがきちんと整備されそうです。これが一番大きなポイント(僕にとって・・・)。さらに訪問介護サービスと同一時間に訪問して、指導を行うことを評価するというのも画期的な部分と思います。これまではボランティアというかサービスで実施されてきた訪問サービス事業者間での情報提供、指導が評価してもらえたということは素直に喜びたいと思いました。もうひとつは訪問リハのサテライトを認めるというもの。これをどう活用すれば良いかはまだ見えませんが、今後訪問リハビリを拡大していく方法がここからでてこないかみていく必要はありそうです。

 来春へ向け、いろいろ悩む日々がまたやってきました。