公立病院改革プランの欺瞞性・・・

最初から破綻しているとしか言いようのないプランでした。

島根日日新聞の記事 「収益的収支、三億四千万円の純損失に/改革プラン値一千万円下回る/常勤医減など響き患者数伸びず/2010年度決算報告/出雲市総合医療センター」
http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/18505より。
まだこの新聞の本物を読んだ事がないかもしれません。しかし、この記事を他の地方紙は掲載していないようなので・・・

記事によると「病床利用率も67・4%と、前年度を2・1ポイント下回った 」とのこと。それにより、「改革プラン値を一千二百万円あまり下回り、三億四千百万円あまりの純損失に。資本的収支では、前年度比千五百万円あまり悪化、改革プラン値も七百万円あまり下回り、四千四百六十万円の赤字」というキビシイ状況。委員から「ほとんどが改革プラン未達成の状況になっており、残念。策定時と状況も変わっており、現実を踏まえた上でプランを見直してはどうか」という意見も出ているという記事でした。昨年の診療報酬改定は一般病院にはかなり手厚い改定でしたので、大きく収益を改善した病院が多い中での計画未達です。ということで、元々の改革プランがどうなっていたのかに少々興味が。
http://www.city.izumo.shimane.jp/www/contents/1136507260132/html/common/4e4dae03082.htm
の中身を見ていくと、H21年度から病床稼働率80%を超えていく予定となっていたようですが、一昨年度が69.5%、さらに昨年度が67.4%と順調に低下。さらに別記事http://www.shimanenichinichi.co.jp/kiji/show/18496によれば、今年度は65%台との記載も。
それまで70%程度で推移している(むしろ徐々に低下している)病床稼働率が突然10ポイントも上昇し、さらに日当点もあげる(ということは平均在院日数は短縮しないとならない)なんていう計画が、具体的な医療内容を検討しているとは思えない形でガンガンでてきています。そして結果として計画は未達。(達成できるとは到底思えないし・・・)そういう計画をたてた人たちはきっと「責任」なんて取らないんだろうなあ・・・