松江市民レガッタ2日目

 今年で第28回となる松江市レガッタ。松江に戻ってきた翌年から参加して今年で11回目の出場でした。振り返ってみると、最初の年は予選も敗者復活戦もともに6位(6艇中で)。自分たちの応援席の目の前で決まって誰かがハラキリする(オールが抜けなくなってしまう)という悲惨なレースだったことを思い出しました。応援席も小さなパラソル2つ、10人ほどのこじんまりとした応援席。それから10年、毎年参加する仲間が増え、今年も日赤リハビリチームから3艇、整形外科、形成外科、循環器、心臓外科、耳鼻科の各Drチーム、看護師さん達のチームも整形外科、脳外科、循環器、耳鼻科泌尿器科、などなど本当にたくさんのチームが参加しました。この週末は二日とも朝8時前から大橋川で声を枯らして叫んでいました。
 レガッタのパンフレットには毎年、今年の組み合わせやチーム紹介とともに過去の栄光の記録が掲載されています。毎年の各クラスの決勝レースの1位から6位が載っているのですが、この記録に自分たちのチームの名前を載せたいというのがこのところ数年の悲願でした(その前まではケーブルテレビのレガッタ放送に映るところまで残ることでした)。昨年はリハビリ科の若手チームに先を越され、悔しい思いをしました。
 そんな中、今年のレース、初日の予選をあえて1位にならずに2部へ回るために2位に。そして迎えた今朝の敗者復活戦は昨日たてた計画通り、1位で勝ち残り、2部準決勝に進出。その後は、仲間のチームを応援しつつ、準決勝で対戦するチームのタイムと漕いでいる様子をチェックしていきます。昨夜の「取らぬ狸の・・・」の予想通りのチームが敗者復活戦を突破、その通過タイムを見ていってもほぼ昨日の想定内です。午前中の情報収集からみて、2つ右のレーンの艇がライバルとなりそうなのも昨夜からの予想通りでした。(タイムが6秒以上速いということをのぞけば・・・)
 そしてこれまで最大の難関であった準決勝。ここ数年、この準決勝までは勝ち進むもののその大きな壁に阻まれてきました。今年はどうにもならない「壁」となるような有力チームが自分たちの対戦相手にはいないというこれまでで最高のチャンス。こんなラッキーは当分回ってこないだろうという感じです。
 スタートは若干遅れたもののなんとか食らいつき、中盤へ、中間地点を過ぎたあたりで競り合いになり、勝負は残り100m、応援席からの声も聞こえてきますが、もう何を言っているか聞き取る余裕もなく新大橋の下をくぐり抜けるとゴールはもう少しですが、このあたりでもう力尽きかけ・・・。なんとかゴールしたところでオールが抜けなくて刺さってしまい後ろにひっくり返ってしまいました。しばらく起き上がることもできず、ボートから滑り落ちそうになりましたが、なんとか起き上がり、配艇場所へ。最後は勝ったのか負けたのか誰もわからない状況でした。
 フラフラになりながら船を下りるとケーブルテレビの係の人に「おめでとうございます」と言われて初めて勝利を知り、喜びも大爆発。10年越しの念願がかなった瞬間でした。
 決勝に残ったと電話をかけたら、家族全員で応援にきてくれました。子供たち全員揃って声を合わせて「おとーさーん!!」と叫んでいたとのこと。お兄ちゃんによるとお父さんが「いつも応援にきてくれてるし・・・」と。家族揃って応援してくれたことに感激しました。


表彰状を受け取る秦院長。

初めてもらった表彰状とともに。