地域医療の本

地域医療 ~再生への処方箋~

地域医療 ~再生への処方箋~

病院の本棚を整理していたら、発掘されてきました。買ってすぐに一度ざっと目を通しただけになっていました。公立病院の改革プランなどの数字を見ていても赤字とか黒字とかにしかなかなか目が行かないのですが、黒字になっているのが実は必要な投資を抑えているだけ、というものもあり得るということが書かれているのを発見。
この本に取り上げられている奈良の県立病院は長い間病院への投資をけちることで収支を取り繕う形になっていることが見て取れます。この本の発行から1年半、奈良県はどんな改革プランを立てているのかと思ってネット上を検索するのですが、まったく見あたらず。???となりながら総務省のHPまでチェック(我ながらなんとヒマなこと)してみると驚愕の事実が。なんと47都道府県の県立病院で唯一奈良県のみまだ作っていないとは・・・
奈良県立病院といえば、産科医が時間外賃金の未払いで裁判を起こしていることでも有名な病院ですが、まさか改革プランもないとは・・・さすが医療崩壊の聖地といわれただけはある?!
ちなみに救命救急センターももち、年間300例以上の脳卒中を受け入れておられるようですが、リハはPT3名、OT,ST各1名。もう何も言う必要が・・・