冷静に経過をみていくと・・・

「乳児治療で大やけど、指3本失う 医療ミスか 神奈川県警が関係者聴取」というニュース。
一方的に病院が「医療ミスで」新生児にやけどを負わせて指が壊死したということになっていますが、経過を見ていくと
「出産したのは自宅」
「40歳の高齢出産なのに助産院での出産を選択」
「状態が悪いのに開業医へ、それも1時間半も経過してから搬送」
「手に負えないということで病院へ」
「この時点で呼吸不全と低体温」
「低体温にたいしてドライヤーで加温」
「呼吸器が必要ということで市立病院へ」
「このときに火傷が判明」
「大学病院へ搬送」
「足趾3本が壊死」
というもの。この「ドライヤー」がやけどの原因ではないかという主張でしょう。
低体温状態の加温にドライヤーを使うというのが適切な方法であるかどうかは新生児治療の現場で仕事をしたことがないのでわかりませんが、「もっとも良い方法」をさがしていたらこの子供の救命そのものが不可能な状態であった可能性も否定できません。なんとかしようということで行われた加温処置であることは間違いないでしょう。
そもそも、死にそうな状態で病院に放り投げてきた(新生児を低体温状態にして連れてきた)助産師さんとその助産師さんでの出産を選択した自分たちの判断ミスは無いんでしょうか?