ドラッグラグとかそういうレベルではないのだが・・・

海外では使用できるにも関わらず、日本では使用出来ないクスリのうちのいくつかが使用可能になったというニュースが昨日TVでながれていました。必死で書類と健康診断の所見チェックをしていたせいか、自己免疫疾患関連の薬剤も承認が・・・みたいな声を聞いたような気も・・・
という事で、いったいどんな新薬が承認されたのかとネットを検索してみると、なんとそれはエンドキサンでした。
今回、初めてエンドキサン(シクロフォスファミド)が血管炎や全身性エリテマトーデスに使用が認められることになったそうです!!スゴイ!!なんて活気的!!なんていう医者がこの世にいるのでしょうか?

このエンドキサンを大量ステロイドに併用しなければウェゲナー肉芽腫症のほとんどの患者は救命できません。すでに20年以上前からこの疾患の第一選択薬です。(20年以上前は自分がまだいしゃになるまえなので常識だったかは知りませんが)厚生労働省特定疾患の調査研究票にも血管炎のものにはエンドキサンの使用についての項目があります。もう日本でも昔から当たり前の治療なわけです。それが偉そうにリストの半分近くを占めているのは悪い冗談としか思えません。

20年以上の時を経て認められたわけですが、もうこれはラグという言葉の意味を超越した期間のような気がします。