中医協のリハ関連項目について

1.がん患者リハビリテーション
 術前から関与可能、化学療法や放射線治療でADL低下した症例にも対応可能、というところが目新しいところでしょうか。懸念することとしては、療法士の専従要件。疾患別リハビリとは別立てになっているということで、このがん患者リハビリ専従者が疾患別リハビリができない、逆に疾患別リハビリ専従のものはがん患者リハビリはしてはいけないなどとなっていると、急性期の病院でこれらのリハビリが十分になされないということを心配してしまいます。逆に2人の専従セラピストががん患者のみしか診られないということでもう訓練としてのリハビリが不必要となった症例にも退院までリハビリを行うなどという愚かなことにならなければよいのですが。

2.疾患別リハビリ
「引き上げ」となっているので「引き上げ」だと思いますが、235点に下げられた2年前の点数がせめて前の250点に上げてもらえると喜びます。
 運動器は今までの1の基準の上に新1基準が作成、旧1は新2へ、旧2は新3へと変更となります。この新1,2の点数は現時点では空欄です。1は旧1よりアップするのは確実と思いますが、新2(旧1)のランクは下げられる可能性も否定できないかもしれないと思っています。
 一方、廃用症候群へのリハビリは下げられるようですが、これがどのレベルまで下げられるのか、新しく作られる運動器1以下の点数になるとすると、謎の病名「運動器不安定症」が一躍脚光を浴びることになるのでしょうか。
 心大血管リハはずっと常時循環器や心臓外科の医師がいなくても、その心大血管リハビリ実施中にはそこに着いておられる場合には、OKということみたいですね。
 維持期のリハは現状維持。
3.回復期
 リハビリをしていることを要件に(これまで入っていなかったのも変な話ですが)とはいってもわずかに1日2単位以上。これはどう解釈すれば良いのでしょうか。体調を崩してリハビリを休む日や外泊訓練などでできないこともあると思うのですが、この2単位/日というのはその月の(つまりレセプト1枚ごと)平均なんでしょうか?

休日リハビリテーション提供体制加算
さらに疑問がつのるこの加算。どうやって施設基準を申請したらいいんでしょうね?PTが日曜に一人だけ出てくる、みたいなことでもこの加算が算定可能なんでしょうか?日曜にも全入院患者に2単位以上リハビリが提供できる体制という意味だとすると(そちらのほうがいいとは思います)それをどう証明するんでしょうかね?

リハビリテーション充実加算
こちらも同じく。過去半年間のリハビリの実績とかでも出すんでしょうか?