「サクシゾン」「サクシン」間違いが起訴猶予に。

システムエラーによっておこった事件を個人の責任としてしまう現在の法律の仕組みには問題があります。この事件に対しての病院側の取り組みも含め、読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20091229-OYT8T00013.htmに記事がありました。
この事件はある意味、電子カルテが引き起こしたとも言えるものでした。「サクシ」まで入力したら病院に採用されている「サクシン」に自動的に確定されるというのは、入力を省力化できるということで多くの電子カルテやオーダリングシステムに導入されているシステムです。この間違うシステムを作ってしまった人々こそが指弾されるべきと思ってしまう今日この頃。確認の電話をかけるとか、再度入力させるとか、いろいろな「改善策」を用意しているようです。何かを合理化しようとすると必ず想定外の落とし穴ができてしまいます。それをなんとかするために前よりも余計な人的コストが発生してしまうわけです。そういった安全のための冗長性を必要なコストとして保障できるシステムを作ることが可能なだけの診療報酬を保障して欲しいものですが、この国では水と空気と安全はタダであると信じているのでしょうねえ・・・。