回復期リハビリ病棟の介護士は何を行うべきか。

回復期リハビリテーション病棟の基準には、専任医師、専従PT,OT、15:1の看護師に加え、30:1の看護補助者=介護士が必要とされています。実際にはその他にSTやMSWなどの専門職も重要な役割を果たしています。
 PT,OT,STのリハビリスタッフの仕事はわかりやすく、MSWも退院援助が重要な役割ですから、その立ち位置ははっきりしています。それに対して介護士さんの仕事はなんとなく不明確。福祉現場ではまさに中心となって活躍している彼らが、病院というちょっと違う世界で、そのあいまいなポジションの中にいます。
 やる気があればあるほど、いやになってしまうかも。そのあるべき姿には決して看護士さんの下働きではない何かがあるはず。
 急性期病院における看護師が医師の雑用係扱いされていたところから、「看護」という地位を勝ち取っていったように、回復期でも「介護」が看護師の雑用ではない「介護士」という仕事のアイデンティティを確立していくことがとても重要なことだと感じる今日この頃。彼らの力、視点がリハビリ病棟を良くする何かを作り上げてくれることを期待してます。